施工管理の主な仕事は、5つといわれています。
5大管理(QCDSE)
① 品質(Quality)
設計図や仕様書の通りに、正しい強度や出来栄えを保つ。
② 原価(Cost)
予算を超えないように、材料費や人件費を管理する。
③ 工程(Delivery/Time)
決められた期間内に工事が終わるようにスケジュールを調整する。
④ 安全(Safety)
事故やケガを防ぎ、作業員が安全に働ける環境をつくる。
⑤ 環境(Environment)
騒音・振動対策や周辺住民への配慮、現場の職場環境を整える
本日は、具体的に「工程」に関して、書いてみようと思います。

これは、担当していた過去のテナント工事資料です。
建築工事を主体として、電気・空調・衛生(消火)といった設備工事を追記していきます。
建設工事も、日本の四季のように「春夏秋冬」を意識すると、
そのシーズンごとに楽しむ遊びが連想できるようになります。
例えば、
夏にやりたいことと言ったら、皆さんはどんなことをイメージしますか?
海のレジャー、山のレジャー、
それぞれあると思います。
冬は冬で、
雪山のレジャーなどを思い浮かべますよね。
未経験者は、
まずその四季の移り変わりを知り、
そこにやるべきことをイメージできるようになることも、
仕事を難しいものとしてとらえていたことから、
簡単なものへと受け止め方をシフトできるのではないでしょうか。
では、具体的に上記の工程表を見ていきましょう。
未経験の人は、
まず第一に、それぞれの作業がどのようなものなのかを
イメージできるようになることが大切です。
現代は良い時代で、ネット検索すると多数の写真や工事内容を見ることができます。
全体的な建築工事の流れの理解。
次に、自分たちを含めた、
設備工事の内容の把握。
主体性をもって、工程に自分の居場所を考えてみよう!

この時に必要な意識としては、
「追うもの」側である意識。
それが、ある時をもって、
「追われるもの」側に変わるのです。
このタイミングを見誤ると、
「工程に吞み込まれてしまう。」
となるわけです。
工事着手時の状態としては、
オフィスビルのA工事完了で終わっています。
一番オーソドックスな各設備の設置状態になっています。
そこにテナント入居ということで、カスタマイズ。
間仕切りを新設していきます。
私の仕事に関係してくるのは、
この間仕切りに対するスプリンクラーヘッドの増移設工事です。
テナント工事としては、内装の変更や、什器類の設置ですね。
今回は、在来天井への変更はなく、
システム天井のままの工事なので、天井作業が全体的に簡素化できます。
在来天井は、ものすごく手間と時間がかかりますよ。
工事着手日と、完成日(引き渡し日)を確認します。
これにより、着工届と設置届の提出日がつかめます。
次に、
システム天井の照明器具と同じマスにスプリンクラーヘッドが同居しているため、
天井解体日を見ていきます。
このタイミングまでに、
設備機器を撤去しておく必要があります。
照明器具は最初に外せないなど
設備機器を外すにしても、順番があるので逆算していきます。
スプリンクラーヘッドは、
真っ先にシステム天井から切り離しが必要になります。
スプリンクラーヘッドを先に巻き上げておくことで、
照明器具の取り外しに移行できます。
天井解体前の電気工事から「追われる側」ですね。
これで、システム天井の解体のフェーズに入ります。
天井を解体し、間仕切りパーテーションなどの補強の仕込みが行われる。
天井内の作業が終われば、システム天井の復旧に進みます。
スプリンクラーヘッドは、
システム天井への巻き出し作業なので、
システム天井が組み終われば、消火工事の作業ができるようになります。
つまり「追いかける側」になる。
あとは、
引き渡しまでにスプリンクラーヘッドの配置を完了するだけです。
簡単に言うと、
天井解体から逃げる、
天井復旧を追いかける。
すごくシンプルです。
そして、
この工程の中で、無駄がなく、スマートに効率よく立ち回って工事を完結させるのが、
私たち現場管理の仕事です。
効率的に立ち回るための注意ポイントがあります。

その1つとして、「床作業」に注意する。
OAフロアとは、オフィスの床を二重構造にして、
LANケーブルや電源コードなどの配線を床下にすっきり収納する仕様のことです。
部分的にこのOA床をはがして、
床配線や、壁の下地工事などが行われますが、
スプリンクラー工事としては、天井面だけに作業があるため、
床作業との共存はあり得ません。
また、
床段差による作業高さの変化や、
つまずき・転倒のリスクも高まるため、作業効率は下がります。
また、床の仕上げをそのまま使用する場合は、
床養生の有無なども関係してきます。
建設業未経験者であっても、
高校を卒業した社会経験ゼロの若者であっても、
私が明確にこういった注意ポイントを教えていくので、
スキルUPは早いです。
そもそも、1つ1つのことは、ものすごく単純明快。
よく「右も左もわからない」といいますが、
私についてくれば、
それだけで、あっという間に1人前に近づいていけます。
工程管理の第一歩は、
全体の流れの把握と、
自分の仕事内容の把握ですね。
そして、季節は繰り返されるように、
現場の流れもまた、同じようなことの繰り返しです。



