提携先の人材派遣会社様より、
即戦力のベテラン設備施工図担当の人材をご紹介いただきました。
建設業界の中でも、
水系消火設備の求人となると、
なかなか門戸は狭いかもしれませんね。
人材の確保ということで、
建設業界の設備設計業務に特化した人材派遣会社様とは、数社お取引があります。
定期的に人材のご紹介をいただいておりますが、
今回は少し目に留まったので、ブログにしてみました。
今回ご紹介いただいた方は、
年齢61歳。
大手サブコンにて、
約20年間にわたり現場代理人として勤務しており、
10年間の設計・積算業務の経験あり。
1級管工事施工管理技士を取得しており、
CADソフトのT-fasを使用して、
屋上設備、機械室まわりのダクト・給排水・消火設備図面の作成が可能という方です。
なるほど。
スペックは高いですね。
私の頭に浮かんだのは、
「このスペックの高さを持ち合わせているにもかかわらず、
なぜ今、
派遣会社からご紹介いただくことになったのだろう?」
ということでした。
そして、もう一つ。
派遣会社様にお支払いする費用についても考えます。
当然ですが、
これだけのキャリアと経験があれば、
若手の人材とはコストも変わってきます。
ここは会社として、冷静に考えなければなりません。
私は、
「若さ=可能性」
と考えています。
もちろん、
経験豊富なベテランには、
若手にはない「経験値」という大きな武器があります。
これは間違いありません。
ただし、
経験が豊富であることと、
今の自社に必要な人材であることは、
必ずしもイコールではありません。
ここが、今回私が感じたポイントです。
現状では、
お互いのニーズの一致は少し難しいかな、
というのが正直なところです。
例えば現場の繁忙期で、
「まさに猫の手も借りたい!」
というくらい切羽詰まった状況であれば、
このような即戦力の人材は大変魅力的だと思います。
しかし、水系消火設備に限って言うと、
施工図を描けることだけではなく、
現場の納まりを理解していること。
施工する職人のことを理解していること。
消防設備としての検査や届出まで考えられること。
そして何より、
「この図面で、本当に現場が動くのか?」
というところまで考えられること。
私は、そこを重視します。
責任の伴う施工図だからこそ、
外注という選択肢だけではなく、
共存共栄関係にある
社内や上位会社様、協力会社様にも声を掛けながら、
自分たちのネットワークの中で対応することを選択します。
これは、今回ご紹介いただいた方の能力を否定しているわけではありません。
むしろ逆です。
「適材適所」
ということだと思います。
どれだけ強力なスペックを持っていても、
その能力を必要としている場所でなければ、
お互いにとって良い結果にはなりません。
人材採用は、
「誰が優秀なのか?」
だけではなく、
「今、自分たちに必要なのは、どんな人材なのか?」
を考えることが大切なのだと思います。
そして私が今、会社として必要だと感じているのは、
完成された即戦力だけではありません。
これから水系消火設備を覚え、
現場を経験し、
図面を覚え、
資格を取り、
10年後、20年後に
会社の中心を担ってくれる若い人材。
建設業界では、
若手の不足と技術継承が大きな課題となっています。
だからこそ、
若さ=可能性。
私は、そう考えています。
経験者には経験者の価値がある。
若者には、可能性がある。
どちらが上という話ではありません。
大切なのは、
「その人の能力を、どこで活かすのか。」
なのだと思います。
適材適所ですね。


