今朝は、嫌な夢を見て起きました。
仕事自体でいうと、
現業に就く前の不動産営業マン時代のほうが、
ストレスは多かったですね。
子供のころ、遠足の前日に「遠足に遅刻する夢」を見るようなもので、
仕事でも、潜在意識の中で気がかりなことがあると、
よく仕事の夢を見ます。
消防設備士であり、現場担当者になってからよく見る夢は、
「うわぁ~、先に他設備に吊られてしまっている……」
という夢です。
出遅れなのか、見逃しなのか。
よく聞く名言として、「先手必勝」という言葉があります。
「やったもの勝ち」とまでは言いませんが、
先に施工をしておくことのアドバンテージは、かなり大きい。
消火設備屋は、「最速」でなければなりません。
これは単なる自分よがりというわけではなく、
梁スリーブを貫通する配管をメインとして施工していくためです。
一番高いレベルの空間に配管を通していくので、
梁下になってしまうような空調ダクトや電気ラックの施工を先にされてしまうと、
消火配管の施工高さまで高所作業車が上がっていけなくなったり、
角ダクトの上部と天井スラブの間に挟まれてしまい、
接続部の締め込みができなくなったりするからです。
建築工事の工程から、
設備工事の工程に切り替わる瞬間を狙って、
作業に入っていかなくてはならない!
これは、新築工事における「鉄則」です。
今回は、そんな新築工事の現場で、
すでに電気・空調の施工が進んでしまっているのに、
消火配管の材料自体、まだ手配をかけていないという、
すごく嫌な夢を見ました。
現実として、後施工になってしまう現場もなくはないですが、
施工効率はものすごく低下してしまいます。
作業時間も、コストも大幅に増えてしまう。
では、なぜ頻繁にそういった出遅れが発生するかというと、
設備工事は、建築工事よりも前に施工できないからなんです。
それでいて、建築工事は工程が未定のまま遅れる。
工程が崩れて、見通しが立てにくくなる。
その一つが、「耐火被覆」の施工タイミングとの調整です。
よく「先行配管」が可能かどうか、
ということが新築現場での話題の一つとして挙がります。
これは、「耐火被覆吹付」の前に、
部分的に先行して配管を施工してよいかどうか、という話です。
そのタイミングは、躯体工事である床スラブの養生期間が終わるころ。
つまり、
そのフロアに入って設備工事を施工できる状態になります。
あとは、「耐火被覆」を待つだけという状態。
この待ち時間にこそ、
消火設備としては施工を進めておきたいのです。
耐火被覆が終わってしまうと、一斉に設備工事が始まります。
つまり、
耐火被覆の施工をもって建築の躯体工事が一区切りとなり、
設備工事や内装工事へと切り替わっていくのです。
消火配管としては、
この耐火被覆の施工前後に、一気にやり切る。
これが最重要となってきます。
そして、先手必勝の理由は、いくつかあります。
配管の高さが最上位であることはもちろんですが、
空調の施工図は、後から変更になることが多々あるのです。
消火配管は「加工管」といって、ある時期をもって配管を外部で製作してしまいます。
まるでプラモデルのように、
現場ではそれをつないでいくだけの状態にしておく。
これも、現代の短い工期に合わせた工夫ですね。
つまり、
加工管の発注時点で、消火配管のルートは確定してしまうのです。
部分的に、平面詳細図で壁の位置や扉の位置が変更になったりするので、
現場で配管の手直しが発生することも当然あります。
これに伴ってなのか、
空調のダクトルートも変更になると、
現場では図面と違うダクト施工がされていることがあります。
そうなると、
加工管も使えない、
インサートも使えないといったロスが発生してしまうのです。
先に図面どおりの施工をしていること。
しかも、インサートまで使っていれば「勝ち」ですよ。
それでも、
どうしても納まらなければ、消火配管をやり直すことがあります。
ただし、
これは「貸し」になりますから。
現場は、仲良しこよしではなく、
「ビジネス」です。
合理的であり、「コスト」と「時間」の追求なのです。
もちろん、お互いにうまく調整を取り合うことが大切ですよ。
でも、仲良しこよしではない。
それには、やはり経験と知識が必要なんです。
若いからとか、未経験だからとかではなく、
「プロ」ですからね。
今日は、仕事の悪夢をきっかけに、
朝からこんなことを考えて過ごしています、
というブログを書いてみました。
本日も、ご安全に!!



