建設業界は、「作業手順書」を重んじる。
確かに、言わんとすることは理解できます。
何かあったときに、あなたたちは何をどう管理していたのか?
……そもそも、この「管理」とは何でしょうか???
あまりにも大きなくくりですよね。
「手順書」はどうなっていたのか?
「手順書」に従って作業をしていたのか?
他業種から建設業界に入った人間としては、
このあたりの考え方に違和感を覚えます。
とはいうものの、
この書類がなければ作業をさせてもらえない。
それならばと、
自己暗示をかけて前向きに取り組むことにしました。
作業の具体的な進行、注意すべきポイント、使用する材料や工具、保護具。
こうしたことは、すぐに頭に浮かびます。
それでは、
起承転結といいますか、作業の手順に沿って整理していきましょう。
作業手順書は、まさに「もぐら叩き」
この手順書が厄介なのは、
チェックする人の考え方に合っていないと、
ものすごいダメ出しをされることです。
まさに「もぐら叩き」。
次から次へと出てくる指摘に対応しながら、
手順書を仕上げていくわけです。
では、
最初からチェックする側の視点に合わせて作成すればよいのか?
もちろん、それもひとつの方法です。
ただ、最初から100点満点の書類を作ろうとしないことも重要だと思っています。
せっかく自信を持って作成した書類でも、
根底から否定されることがあるからです。
もし自分がチェックする側の人間つまり、
手順書を要求する側であれば、
相手が下請け業者であっても、的確に指示を出します。
あるいは、
別現場や過去の現場で使用した手順書をサンプルとして渡してしまいます。
そのほうが、お互いに効率的ですからね。
そういったものを 求めても渡さない!!
このあたりに、
建設業界のダークな部分に感じます。
まずは作らせてみて、そこからダメ出しをする。
これ、「水戸黄門」の番組展開と同じですよね。
お決まりの展開があって、最後に決着がつく。
そんなことを考えてしまいました。
……とはいえ、愚痴をこぼしていても、
このブログを読んでくださっている方々の有益な時間にはなりません。
気持ちを切り替えて、先に進みましょう。

作業のイメージを、具体的な資料に落とし込む
まずは、作業内容に沿って、具体的な手順をイメージしていきました。
次に、スプリンクラーヘッドのメーカーのホームページを確認します。
取扱説明書や参考資料をチェックし、必要な情報を整理していきます。
さらに、頭に浮かんだ作業シーンを、
インターネットで検索してみました。
すると、過去に自分で書いたブログ記事が出てきました。
仕事としてやっていることは同じですし、
作業のバリエーションにも限りがありますからね。
いつも目にしている作業風景は、頭の中にあります。
しかし、それを説明するための資料や写真が、
都合よく手元にあるとは限りません。
そこで、今回はイメージを形にするため、見繕って資料を作成してみました。
私の仕事で使用しているスプリンクラーヘッドは、メーカー2社の製品です。
そして、
スプリンクラーヘッドに接続する巻き出しフレキも、
メーカーは2社。
https://www.technoflex.co.jp/products/Product/flex/detail/sp_x_flex.html
https://www.showarasen.co.jp/products/extinction/act-spn/
つまり、組み合わせは単純に考えれば4パターンです。
扱う材料の組み合わせ自体は、とてもシンプルですよね。
作業の流れを、どこまで細分化するのか?
作業手順書は、朝礼から始まり、作業終了まで。
一連の流れを順番に並べていきます。
ここで考えるのが、作業の流れをどこまで細かく分割し、
組み立てていくかということです。
内容が薄すぎれば指摘される。
反対に、細かく書きすぎれば、もっとシンプルにするよう求められる。
このあたりのさじ加減も、チェックする人次第なのです。
これもまた、料理に似ていますね。
お客様からオーダーされた「手順書」を、どのように調理して提供するのか。
食材となるのは、作業次第で決まってきてしまいます。
そこに必要な情報や資料を加え、相手が求める形に仕上げていく。
今回は、原状回復工事に伴うスプリンクラー消火設備の作業手順書です。
大きく5つの施工段階に分けて、作成するよう求められました。
消火配管の工事がメインディッシュだとするならば、
今回の巻き出し工事は「デザート」といったところでしょうか。
工事の規模や内容が違っても、必要な手順を整理し、
安全に作業を進めるための考え方は変わりません。
まずは、たたき台の完成
考え方を切り替え、作業の流れを整理したことで、
作業手順書のたたき台が完成しました。
ひとまず、先方へ送付。
あとは、チェックバックを待つだけです。
さて、今回はどんな指摘が返ってくるのでしょうか。
ダメ出しを待ちます(笑)。



