本日は、既存の建物の現場確認ということで、少し遅めの集合。

まさに通勤・通学ラッシュの超満員の電車に揺られながら到着。

受注検討中の物件へ下見に行ってきました。

約20年前に竣工した建物です。

今回、対象となる水系消火設備は、

● 屋内消火栓

● 連結送水管

● 連結散水設備

● 泡消火設備

事前に改修工事の設計図や工事内容に関する資料をいただいていたので、

おおよその工事内容は把握済み。

現地で確認すべき箇所も、あらかじめチェックしてあります。

「主体性を持つ」という姿勢が、仕事に対する意識をさらに高めてくれますね。

仕事だからと、

ただ「やらされている」感覚で向き合うのか。

それとも、

プロフェッショナルとして主体的に向き合うのか。

その違いだけで、物事の見え方は変わってきます。

「現場を見たい、確認したい」

そんな欲求が自然と湧き上がってくるのです。

私がこの仕事に入ったころの施工と、

現在の施工では、やはり時代とともに変化している部分があります。

そして、当時の施工事情を知っているからこそ、

見積もり段階では見落としてしまいそうなことまで、

頭の中に浮かび上がってくるのです。

今回のポイントは「火気の使用」

今回は、「火気の使用」をひとつのポイントとして考えています。

現地溶接が当たり前に行われていた時代。

まさに、これがキーワードです。

今回の工事では、屋内消火栓の更新や移設が発生します。

対象となるのは、壁埋込型の屋内消火栓BOX。

当時は、壁の下地となるLGS(軽量鉄骨下地)に金物を組み込み、

現場で直接溶接して固定していたケースがあります。

一方、現在は、

火気の使用に伴う現場火災のリスクを考慮し、

現場溶接などの火気作業には厳しい管理が求められます。

もちろん、必要な場合には所定の安全対策を講じて作業を行いますが、

できる限り火気を使わない施工方法が選ばれるようになっています。

その一例が、ボルトなどを用いて壁下地に固定する方法です。

施工方法や納まりによって違いはありますが、

火気を使わずに施工できれば、火災リスクの低減につながります。

また、ボルト固定であれば、将来の取り外しや更新にも対応しやすくなります。

既設の固定方法から、何が見えてくるのか?

現地を確認すると、屋内消火栓BOXの内側に、固定用のボルトやビスが見当たりません。

つまり、当初想定していたとおり、

壁下地に溶接されている可能性が高いということです。

では、これが何を意味するのか。

皆さんはお分かりになるでしょうか?

仮に、屋内消火栓BOXがボルトなどで固定されていれば、

固定部を取り外すことで、壁の解体工程とは切り離して撤去できる可能性があります。

建築工事による壁の解体を待たずに、消火栓BOXを先行して撤去できるわけです。

ところが、

BOXが壁下地に溶接されている場合は、そう簡単にはいきません。

壁ボードを解体し、

固定されている下地が露出してから、

溶接部の切り離しなどを行う必要が出てくる可能性があります。

しかも、

壁ボードの撤去から壁下地の解体までは、建築工事の工程上、

そのまま連続して進められることも少なくありません。

つまり、建築側の作業が進んでしまう前に、

消火設備側が対応しなければならない場面が出てくるのです。

タイミングを逃せば、作業のために工程を調整してもらったり、

場合によっては作業の手戻りが発生したりする可能性もあります。

これは、なかなか厄介です。

現場を見る前に、工程を読む

ほかにも確認すべきポイントはいくつかありましたが、

本日のブログでは、ひとまずここまで。

今回お伝えしたかったのは、

火気使用に対する考え方や施工方法が時代とともに変化することで、

改修工事における注意点も変わってくるということです。

既設設備を更新する工事では、単に新しい設備を設置するだけではありません。

過去にどのような施工が行われているのか。

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