こんにちは!エスティー株式会社のブログ担当です。
今回は、当社が担当させていただいているビルの「消火ポンプ配管からの漏水対応」の様子をご紹介します。
一見、よくある経年劣化による漏水工事ですが、実は水系消火設備のメンテナンスには、
「消防法」という高い壁と、技術者の腕の見せ所が詰まっています!


消火ポンプの流量試験配管からの漏水です。
流量計の先、排水側のバルブ以降のねじ込み部分から漏水しています。
経年劣化なので仕方ないですね。
年次点検で、消火ポンプは「締切り運転と」「定格運転」を行います。
定格運転というのは、ポンプごとに設定されている定格負荷をかけて運転をかけます。
屋内消火栓消火ポンプなので、300L/min
バルブ手前までは、充水されていますが今回の漏水箇所は、
定格運転時のみ通水され溜水と、大気が触れ合う場所なので酸化するスピードも速いところです。
つまりどういうことかというと、
普段は水が通らないけれど、点検の時だけ水が通り、
そのあと空気に触れるため、
実は一番サビやすくて傷みやすい、隠れた弱点なんです
このメンテナンス工事1つをとっても非常に施工ポイントがあります。
私たちの水系消火設備工事というのは、「消防法」に規定されているルールがあります。
材料や、機器の選定における注意点。
JIS規格、もしくは、消防認定品の使用です。
当たり前とお思いになるかもしれませんが、
既存の消火ポンプに使用されてているバルブはJIS製品ではないようなのです。

ではなぜ、JIS品ではないものを使用しているのか?
ここがポイントで、消火ポンプ一式の「ユニット」として、
「消防認定」を受けているのです。
では、今回工事を行うとなると、部分的にJIS規格ではない機器を使うことになってしまう。
これが、すごくネックです。
もちろん、消防協議を行えば既存同等として仕様OKが出るかもしれません。
これがまず1つです。
次に、このバルブの脱着を検討します。

ねじ込みをばらすときに、並行している呼水槽の排水管に干渉します。
(ハンドルを外しても、軸が当たります)

パイプシャフトで末端試験弁の施工図をかくときも同じですが、
バルブのねじ込み(回転)のスペースまで考慮されているのか?
他をいじらないと納められません。
では、JIS規格を満たし、ほかの配管もそのままに更新工事をする方法はあるか?
ということで、
バルブの位置も流量計側に寄せて配置します。

この125型のバルブのほうが、金額も半分で済むのですが、
トータルで考えると、着地点はこの施工ですね。
ただ安いバルブに変えるだけなら簡単です。
でも、後々のメンテナンス性や消防法のルール(JIS規格)を完璧に満たすために、
私たちは知恵を絞ります。
この『一歩踏み込んだ提案力』が、
お客様に選ばれ続ける理由であり、当社の配管工・消防設備士としてのプライドです。
☆
今回の工事も、
一見シンプルに見えて奥が深いものでした。
当社では、こうした現場の『なぜ?』『どうする?』を、
先輩が一つずつ丁寧にOJTで教えています。最初は分からなくても大丈夫。
じっくりプロの技術を身につけたい方、ぜひ一緒に働きませんか?

