こんにちは!エスティー株式会社の採用担当ブログです。
本日は予定通り、もう一つの現場で
「水張(みずはり:配管に水を満たす作業)」を行ってきました。
今回の現場は、スプリンクラー消火設備の「1フロア原状回復工事」です。
工事の流れとしては、
まず対象階の2次側巻出しフレキとスプリンクラーヘッドの更新工事を完了。
その後、2次側へ空圧をかけて経過観測を行いました。
結果は、エアー漏れによる減圧はなし。
次に、消火ポンプで水張を行い、ポンプ圧まで昇圧。
アラーム弁直下の制御弁を閉止した状態で約1週間経過を確認しました。
2次側の圧力は安定していました。
もちろん、水を張った直後の圧力からは、
配管内の空気と水が馴染むことで多少の圧力変動はあります。
正式な水圧試験でも、5%程度の圧力変動は許容範囲として扱われます。
しかし、それ以上に重要なのは、
漏水が発生していないかを現場を巡回し、自分の目で確認すること。
今日は、工事のために切り離していた13階の2次側系統を通常運転へ戻す作業と、
過去の試験データと照らし合わせながら末端試験弁の放水圧を確認することが目的でした。
圧力変動もわずかだったため、消火ポンプを運転しなくても、
補助加圧ポンプで通常圧力まで戻すことは可能でした。
それでも私は、消火ポンプを運転し、末端試験弁を開放して確認します。
理由は単純です。
重要なのは、自分の目で確認することだからです。
末端試験弁を開放。
放水を確認。
事前の試験データでは、放水圧は約0.54MPaとなっていました。
ところが、実際に測定すると0.30MPa。

「あれ?」
と思いましたが、基準値である0.1~1.0MPaの範囲内なので設備としては正常です。
原因をかんがえてみると、
過去の記録は、消火ポンプ運転時の放水圧ではなく、
ポンプ停止時の静圧を記録していたものだと推測されます。
どこの会社の誰が残した記録かは分かりません。
だからこそ、
記録を鵜呑みにせず、自分で確認することが大切なのです。
私たち消防設備士の仕事は、
こうした1つ1つの現実の確認が、自分の存在価値になります。
放水試験データではなく、静止状態の通常圧力0.54MPaでした。

☆
現在、一緒にバディーを組んでいる若者は、
派遣会社の社員として 未経験で新築工事に入り、
2年間 私と一緒に現場を経験してきました。
その後、弊社へ(転籍)入社し、
現在3年目。
私と仕事を共にする最大のメリットは、
私が現場で見るべきポイントを明確に伝えるので、
その理由や根拠を理解しながら、実践につなげつことができることです。
技術は、教科書を読んだだけでは身につきません。
現場で経験し、考え、確認し、その積み重ねによって本物の技術になります。
「当たり前のことを、当たり前にやる。」
私は17年目になった今でも、この基本を何より大切にしています。
若手には、
私の仕事をただ真似するのではなく、
「なぜそうするのか」を理解しながらトレースしてほしい。
それが、最も速く、
そして最も確実に成長できる方法だと私は信じています。

