今日は、原状回復工事における1つのターニングポイントでした。
作業は、スプリンクラー消火設備(2次側)の水張りです。
現場というのは本当に多種多様です。
行っている作業自体はおおむね同じでも、
そこに携わる担当者によって状況は大きく変わってきます。
この業界で働く若者に、私がいつも大切にしてほしいと伝えている心構えがあります。
「他人を信じるな!必ず自分の目で見て判断しろ!!」
私の仕事は現場仕事です。すべての事実は現場にしかありません。
「図面にこう書いてあるから」「こうなっている前提だから」といった思い込みは一切「ゼロ」にして、
必ず自分の目で確認すること。
その繰り返しのなかで、「第六感」が研ぎ澄まされていきます。
ハッキリ言いますが、他人は信用してはいけません。
自分が責任者であり、自分の工事を全うする。
それだけの覚悟が必要です。
なかには、いい加減な担当者や、知識不足で物事を正確に理解していない人間もいます。
経験値は人それぞれなので、担当者の言葉だけでは本当のスペックは分かりません。
今回の現場は常駐ではないため、ポイントごとに確認のため現場へ赴きます。
「なんか気になるな」「嫌な予感がする」「怪しいな」と、感覚に引っかかるところは、
だいたい後で問題が起きるものです。
特に水張りを行うと、その後の配管やり直しの手間が大きく増えてしまいます。
だからこそ、水張りを行う前に懸念事項をすべて解決しておくことが重要なのです。
今回、まさにそんな実例がありました。
システム照明の設備プレートに、空調のアネモ(吹き出し口)とSP(スプリンクラー)ヘッドが収まる部分があります。システム天井の600角の中に照明が左右にあり、真ん中にアネモやSPヘッド、感知器などを配置する仕様です。
アネモには接続部があるため、その上部への配管はNGとなります。
そのため、接続ポイントの床墨(位置の印)を避けて、わざわざSP配管のルートを変更していました。
さらに私は、空調の担当者に確認を入れておきました。
システム天井のプレート中央にアネモが来る場合、SPヘッドを先に固定してしまうとアネモの接続がやりにくくなることを知っていたからです。
空調担当者は「アネモは中央には来ない。SPヘッドには隣接しないので問題ない」と言っていました。
しかし、結局のところは違っていました。

まんまとシステムグリッドの中央に、わざわざ配管が通されているのです。
そもそも、床にある空調の墨自体がズレていたわけです。

もう水も張ってしまった後。
私は「あとは“そちら”で収めるようにしてください」と言い残し、現場を立ち去りました。
やり直しには、時間もお金もかかります。
明確な事実を、写真の記録としてしっかりと残しました。
出るべき時は出て、引くべき時は引く。
現場担当者としての生き様が表れた、ある日の1シーンでした。
空調担当者には、工事着手時から 3回 確認しています。
4回目が今日。
床の墨と、現場のシステム天井グリットを見れば一目瞭然。
後は、そっちで納まるようにやってくれ!!!

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