15年前、
私が現職に就いた頃は、
現場事務所で「ドラフター」を使って図面を描いている
おじさんがいました。
次の現場には、
もうそういった人はいませんでした。
代わりに
CADオペさんという、
パソコンでの作図に特化した職種の方がいて、
図面対応を進めていたことを思い出します。
「淘汰される」ということを、目の当たりにしました。
現実は残酷です。
……と言いたいところですが、
残酷なのではなく、
「努力を怠った者」が行き着いた先の
結果でしかない。
努力しない者には、救いがない。
ただそれだけのことです。
今は 現場対応も落ち着いてきて、
ちょうど進行中の物件で、空調業者の方が「レブロ」を使って
図面を描いているので、私もレブロと向き合うことにしました。
Tfasなら1時間で描ける図面に、5時間以上かかっています。
入社時は「CAPE」というCADソフトでした。
平面の2次元。
断面を切ったりしながら、画面とにらめっこです。
その後、
進化版の「CADWe’ll Tfas」に切り替わり、
3D表示ができるようになりました。

もしドラフターによる作図の時代のままだったら、
私は辞めていたと思います。
正直、かったるいです。
今はTfasからレブロへと移り変わる時代です。
10数年 Tfasで仕事をしてきたので、
レブロに取り掛かるのは正直かなり抵抗があります。
頭の中のイメージはTfasで具現化できるのに、
操作方法もコマンドもまったく違うレブロで描こうとするのは、
一見すると無駄にも思えます。
それでも――
今、身につける必要があると感じたので、やることにしました。
順応です。
こうしたいというイメージはすでに明確にある。
あとは操作とコマンドを覚えるだけ。
しばらくは、修行の時間です。
生物の進化。
ダーウィンの進化論。
盛者必衰の理。
常に現状に甘んじることなく、邁進するのみ。
自分を鼓舞するとき、頭に浮かぶイメージがあります。
「音速の壁」です。
音速の壁を突破する直前、
激しい振動で壊れそうなほどの負荷がかかる。
そして――
その壁を超えた瞬間、衝撃波が生まれる。
これは、何事にも共通しているのではないかと思っています。
もう一つ。

音速はプロペラ機では超えられない。
その現実を受け入れ、
乗り換える決断をする。
「生き抜く」ということは、
自分が選び続けることでしか成し得ません。


