昨日は、上会社様の月に一度の施工店連絡会に参加してきました。
弊社は消火設備工事(スプリンクラーなど)の設計・施工を専門とする会社です。
会場の近くには、私が水系消火設備を施工した建物があります。
せっかくなので、8年ぶりに立ち寄ってみました。
ところが、周囲の建物は建て替わり、道路も整備されていて、
最初は通り過ぎてしまいました。
年月が経つと、人の記憶も街並みも少しずつ変わっていくものですね。
今では、その建物は街に自然と溶け込んでいました。

図書館も入っていたので、中を少し見学。
建物の中を歩いているうちに、現場で過ごした日々の記憶が少しずつ蘇ってきました。
1階吹き抜け天井用の配管を、階段脇の壁の中へ納めるために、
建築詳細図と現場を何度も見比べながら支持方法を考えたこと。
側壁型スプリンクラーヘッドの採用について、消防へ協議に通ったこと。
あの頃の自分が、
一つひとつ悩みながら仕事をしていた情景が浮かんできます。
この現場は、私が初めて消火設備の現場代理人として中心になって担当した、
2件目の現場でした。
しかも同時進行で、もう一つ新築現場も担当。
半分常駐しながら二つの現場を回していた頃です。
工期後半の1階は、どの現場も戦場になります。
搬入車両が行き交い、
各業者の資材であふれ、
限られた時間と場所を取り合う毎日。
鉄骨の耐火被覆工事や内装仕上げとの工程調整も多く、
思い通りには進みません。
それでも完成してしまえば、
現場は何事もなかったように美しく仕上がっています。
久しぶりにその建物を見ながら、
過去の自分と向き合っているような、
不思議な感覚になりました。
今朝はパソコンを開き、当時のフォルダをみてみました。
実行予算はいくらだったのか。
利益はいくら残せたのか。
協力業者さんには、いくら支払えたのか。
消火ポンプ室の施工図はどう描いていたのか。
8年という時間の中で、自分は何が変わったのだろう。
そう考えたとき、最初に浮かんだ答えは一つでした。
あの頃の私もまた、誰よりも一生懸命だった。
そのことに、一点の迷いもありません。
もちろん今のほうが技術も知識もあります。
ですが、
当時の自分は、その時点で考えられる「最適解」を全力で形にしていました。
だから今見返しても思えます。
「OK。ちゃんとやっている。」
完成した現場は、施工した人間の仕事を何年経っても表現してくれます。
だから、この仕事は面白い。
経験は積み重なる。
技術は磨かれる。
でも、本当に人を成長させるのは、その時その時を全力でやり切った経験です。
「俺を超えるのは、オレ!」
さあ、若者たちよ。
ライバルは昨日までの自分だ。
今日というチャンスを掴み、一歩ずつ前へ進んでいこう。
☆
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