ふと日常を抜け出し、車を走らせる。
山中湖へ向かう道。
景色はいつもと変わらない。
でも、
不思議なことに、自分の気持ちが変わるだけで、
その景色はまるで別世界のように見えてくる。
私は車が好きだ。
自分でオーディオをいじり、
外装パーツもつけた。
少しずつ理想の形になっていく。
好きな時に、
好きな場所へ向かう。
この自由は、
レンタカーでも、サブスクでも味わえない。
「自分のもの」
だからこそ得られる満足感がある。
それは仕事も同じだと思う。
今の建設業界は、
派遣や短期契約など、その場限りの働き方も増えた。
もちろん、それが悪いとは思わない。
でも私は、
「自分の仕事」と胸を張って言える人間でありたい。
責任を持ち、技術を磨き、仲間から信頼される。
その積み重ねが、自分の人生をつくっていく。

山中湖の湖畔で、ジェットスキーを積み込む車を眺めながら思った。
自由とは、好き勝手に生きることじゃない。
やるべきことをやり抜いた人だけが味わえる、
ご褒美のような時間なんじゃないか、と。
だから、今の若い人たちに聞いてみたい。
あなたは、どんな働き方を選びたいですか。
時間だけを売る働き方ですか。
それとも、自分にしかできない技術を身につけ、人生そのものを豊かにしていく働き方ですか。
私たち消防設備士の仕事は、決して派手ではありません。
でも、人の命を守り、街の安全を支える仕事です。
技術は、一生の財産になります。
そして、その技術が、仕事だけではなく、人生の「自由」を支えてくれます。
自由は与えられるものではない。
自分の責任を果たした先で、初めて手に入るものだと私は思っています。


