オフィスのテナント入居に伴う内装工事。
今回は、新規壁の構築や、天井面の仕上げ、各種設備工事に先立ち、
スプリンクラーヘッドを天井内へ先上げする作業です。
天井面には、照明器具や空調の吹き出し口、感知器など、さまざまな設備が配置されています。
その中のひとつが、私たちの専門であるスプリンクラー設備です。

可搬式作業台に上がって作業する職人と、その様子を確認する現場管理者の姿が写っています。
一見すると、単純に天井裏へ配管やヘッドを移動させているだけのようにも見えますが、
実際には周囲の設備との取り合いや、
天井内のスペース、
今後の増移設工事などを考えながら進めていく必要があります。
特にテナント工事では、
建築・電気・空調・衛生など、複数の業種が同じ空間で作業を進めます。
それぞれの業者が自分たちの仕事だけを考えていては、
なかなかうまくいきません。
自分たちの作業が、次の工程にどのような影響を与えるのか。
そこまで考えて動くことが大切です。
現場では、図面だけでは判断できないこともあります。
実際に天井を見上げ、
設備の位置関係を確認し、
職人同士で声を掛け合いながら、一つひとつ納めていく。
こうした積み重ねが、最終的な仕上がりにつながっていきます。
見えなくなる場所にこそ、仕事の質が表れる。
完成したオフィスを利用する人たちが、
天井裏でどのような作業が行われていたのかを知る機会も、
ほとんどないでしょう。
しかし、普段は目にすることのない場所にも、
誰かの仕事があり、その仕事によって建物の安全性や機能が支えられています。
消防設備は、いざというときに確実に機能しなければならない設備です。
だからこそ、普段は見えない部分であっても、
妥協せずに施工することが大切だと思っています。
現場をつくるのは、図面でも、工程表でもありません。
最終的には、そこにいる一人ひとりの人間です。
職人の経験と技術、周囲との連携、そして次の工程を考える気配り。
そんな一つひとつが集まって、ひとつの現場が完成していきます。
今日も天井裏では、完成したら見えなくなる仕事が進んでいます。
見えないところに、手を抜かない。
そんな当たり前を大切にしながら、現場を進めていきたいと思います。


