児童ら11人が重軽傷を負った火災というショッキングなニュースを目にしました。
負傷された方々の一日も早い回復を願うとともに、
今回の火災について、
防災設備に携わる立場から感じたことを書きたいと思います。

今回、負傷者が出てしまったことは大変残念なことです。
しかし、死亡者が出なかったことは、不幸中の幸いであり、
最悪の事態は免れることができたと言えるのではないでしょうか。
報道によると、火災が発生したのは建物の4階付近で、
避難が難しい状況だったと考えられます。
こうしたニュースを見るたびに、
「もし、あの設備があったらどうだっただろう」と考えてしまいます。
私が消防設備の仕事に携わる者として思い浮かぶのは、
スプリンクラー消火設備です。
もちろん、今回の小学校にスプリンクラー消火設備が設置されていなかったことが問題だと言いたいわけではありません。
実際、小学校だからといって設置が法令上義務付けられてはいません。
(規模や、建物としての用途などにより定められています。)
しかし、火災の初期段階で自動的に放水するスプリンクラー設備があれば、
火災の拡大を抑え、避難時間を確保できた可能性はあったかもしれません。
私が過去に工事を担当した老人ホームでは、
スプリンクラー消火設備の設置が当たり前になっています。
その背景には、過去の痛ましい火災事故がありました。
高齢者や小さな子どもたちは、自力での避難が難しい場合があります。
そのため、防火設備や避難計画の重要性は非常に高いと感じています。
また、設備だけでなく、日頃の避難訓練も大切です。
・消火器の設置場所を把握しているか
・屋内消火栓の位置を知っているか
・非常ベルが正常に作動するか
・避難器具を適切に使用できるか
こうした備えは、有事の際に大きな差となって現れます。
今回の学校火災のニュースを見て、
改めて避難訓練の重要性と、
防災設備の点検・見直しの必要性を感じました。
皆さまの建物でも、この機会に防災設備や避難計画を見直してみてはいかがでしょうか。


