今日は、この後19時から、

世界的トップブランド様のテナント内、点検口の確認があります。

私の仕事は防災設備業者でもあるため、

メンテナンスなどの裏方業務では、
イレギュラーな時間に業務が発生します。

少し時間があるため、

先週末の消火ポンプの水張りに関して、ブログにしておこうと思います。



建設業界における「職人」という位置づけについて、改めて考えてみました。

職人(しょくにん)とは、

自ら身につけた熟練した技術によって、
手作業で物を作り出すことを職業とする人のことです。

日本国民の人口減少と、外国人技能実習生の獲得。

そして、フィジカルAIの登場。

私が現業に就き17年が経ちますが、
入社当時では想像すらしていなかったことに、思考を巡らせています。

常々思うことは、

私の業務の1つ1つは、とてもシンプルで簡単です。

それを複雑にしているものは、

「人間」が持っている「あいまいさ」や「適当加減」があるからでしょうか。

これが、人間ではなくAIによって管理された状況下では、変わってくるものなのか?

もしくは、

想定外の事象でさえも超越していける

「あいまいさ」や「適当加減」もあるからこそ

多様性がうまれ、


「人間」としての強みがあるのか?

あまりにも合理的で、「面白味」のない世界は、
居心地が悪いかもしれませんね。



では、本題に戻ります。



実際に、週末に行った消火ポンプの改修工事では、
どういった動きになるのか。

振り返ってみたいと思います。



現場管理者としての私の最大の強みは、

「新築現場」を終始完結できることです。

最初は、何もわからない状態でした。

でも今は、いくつかの新築物件に携わってきたことで、

建物の成り立ちを、最初から完成までの一通りを「把握」しています。

これは何度も例え話として使っていますが、

春夏秋冬を知っていることと同じです。

消火ポンプ室の施工図を描ける。

機器や材料を選定でき、発注まで行える。

配管工とタッグを組み、最高のポンプ室を仕上げることができる。

機能を知り、防災設備の中の水系消火設備担当者としての責務を全うできる。

それは、

今でこそできる部分と、

今であっても、まだまだな部分があります。

時にミニマムに、時に全体を把握する。

学び、取り組むことが大事です。

新築工事においては、

消火ポンプの据付、施工、試運転、防災連動試験と流れがあり、

そのフェーズによって必要な知識も変わってきます。

新築工事は、

検討から、建物完成・引き渡しまで完結ですから、

全部の流れを知るチャンスではありますよね。

では、今回のような改修工事で問われるスキルとして挙げられるものは、

やはり、

「知識」

だと思います。

今回の流量試験配管の漏水対応工事においても、

消火ポンプの施工の流れの中の、部分的な抜粋にしかすぎません。

そこで、

消火ポンプの据付、配管の施工が終わって、

消火ポンプを起動する手順を、

新築物件の施工における注意点も意識しながら、おさらいしていきましょう。



消火ポンプ起動前の確認

まずは関連設備の確認。

送電OK。

給水OK。

ポンプメーカーによる消火ポンプの心出しと注油。

回転方向の確認。


消火ポンプには、まだ水が入っていない状況です。

ポンプデリベリ側の閉止状態を確認。

呼水槽に注水し、

その水を消火ポンプ側へ流入させ、ポンプ内部、サクション管フート弁まで

落水により満水にしていきます。

そして、各所のエア抜き。

このエア抜き作業が、

今回の改修工事も含めて重要な部分です。

これ、

「当たり前」の作業なのですが、
その当たり前を、しっかり行うことがとても重要です。

呼水槽から消火ポンプへ落水させ、

エア抜きを具体的にどうやって行っていくか。

こういったところは、

知識を持った施工管理者が活躍する見せ場です。

サクションユニットのフックを引っ張り、フート弁の止水状況を確認する。

各所エア抜きバルブから空気を抜く。



必要に応じて、圧力計などを外して確認する。



しっかり消火ポンプ内に水を行き渡らせることで、

ようやくポンプ起動の段取りが整います。



最後に、

ポンプの回転軸周りに余分なものがないか。

バルブの開閉状態は良いか。

指差し確認を行います。



まずは「締切運転」



問題がないこと。

ポンプが安定して運転していることを確認します。

その後、

「流量試験配管」に定格流量を流していきます。

これが、定格負荷運転。



今回の屋内消火栓設備では、
この設備の設定上の定格流量は300L/minです。



今回の建物は古い建物なので、

流量試験配管の流量計には750L/minのマーキングが残っていました。



建物が完成した当時の設計条件や設備仕様を想像するのも、

改修工事の面白いところです。



消火ポンプの試験データを採取します。

「締切運転」と「定格負荷運転」を確認していきます。



電圧 420V

電流値 〇〇A

吐出圧 〇〇MPa



そして、

今回の改修工事の目的である

流量試験配管の施工箇所の漏水確認。

結果は、

「漏水無し」

作業終了となりました。



職人である「配管工」と、

現場監督である「施工管理者」。

それぞれが、それぞれの責務をしっかり果たす。

その積み重ねによって、

安全に、

高品質な「仕事」を、

工程通りに完了することができます。

知識だけでも駄目。

経験だけでも駄目。

知っていることを、現場で使う。

そして、

現場で得た経験を、次の仕事に生かす。

これが、

「知行合一」

なのかもしれません。

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