若者の現場レクチャーをしていると 消火ポンプの大きさに驚いていました。
高層ビルを守る消火ポンプなので、確かに大きいですよね。
といっても、弊社が工事を行う「スプリンクラー消火設備」は
12個同時放水が一般的なので、定格流量は1080 L/minです。

実は、流量によってポンプの大きさは変わるのです。
ちなみに「屋内消火栓」のポンプは流量が300 L/minなので、
スプリンクラー(SP)ポンプと比較すると格段に小さくなります。
消火ポンプの構造は一見複雑そうに見えますが、いたって簡単ですよ。
ポンプ、電動機、制御盤、サクション(吸込管)、デリベリ(吐出管)、呼水槽、流量試験配管……。
驚いている若者に
「スプリンクラー消火ポンプの絵を描いてみて」と言うと、
「描けません……」との返答。
では、「自転車の絵を描いてみて」と言うと、
ハンドル、車輪、フレーム、サドル、
「ここにギアがこうあって、ペダルがこうで、ブレーキはこうなっている」と、
すらすら描いていきます。
つまり、スプリンクラー消火ポンプも、
まずはざっくりとした全景、各構成パーツを把握すればOK。
次に、
「じゃあ、実際に動かすことができる自転車を描いてみて」と言うと、
今度はペンが止まってしまいます。
ここが、1つの境界線になりますね。
実際に動かすことができる自転車を絵に描くこと。
それには「機構(仕組み)の理解」が必要です。
ギアとチェーンのかみ合わせ、ペダルの取り付け、より詳細なパーツの追加……。
一気にハードルが上がりますよね。
でも、各パーツを自分で1から作り出す必要はありません。
チェーンを鉄から作ることはないし、既製品のパーツを買ってきて組み立てればいいのです。
消火ポンプ周りの図面を描くときに必要な知識や技能もまったく同じ。
「スプリンクラー消火設備の消火ポンプ」という全体像(概念)さえ掴んでしまえば、
図面は描けるようになってしまうのです。
まずは、その概念を掴むためにも、
現場や図面で「触れてみる機会」を増やすというのが、上達への一番の近道かもしれませんね。


