コスパとタイパの次に来るトレンドとして、
「ウェルビーイング・パフォーマンス」という言葉が注目されているようです。
通称、「ウェルパ」。
ウェルビーイング・パフォーマンス(ウェルパ)とは、
かけた時間やお金に対して、
どれだけの心身の満足感や幸福度が得られるかを考える、
新しい価値観です。
「コスパ」も「タイパ」も、私は考え方の型式のようなものだと考えています。
何をもって、自分が満足するのか。
それって、
自分の置かれている環境にもよると思うんですよ。
退屈や、苦しい時を過ごしているのであれば、
「時間よ、早く進め」と思う。
逆に、かけがえのない尊い時間であれば、
「このままずっと続いてほしい」と思う。
結局、
「時間」と「自分」と「環境」。
この3つの関係性によって、
同じ1時間でも、その価値は大きく変わるのではないでしょうか。
時間は、万物にとって平等であり、普遍的なもの。
一方で、
自分と環境は、諸行無常なもののように思います。
だからこそ、
「自分にとって、何が心地よいのか」
「何に時間を使いたいのか」
「何をしている時に、自分は充実しているのか」
そんなことを考えることも、大切なのかもしれません。
私の仕事は、
防災設備です。
有事の際に、初めてその真価が問われます。
それでいて、
消防法によって
明確に法規で決められている基準があります。
消火システム自体は、
機械的であり、システムチックなもの。
そこに、
人間がどのような価値を見出すのか。
若者の関心を引く、求人という一面に関しては
弱い業種であるかもしれません。
しかし、
私は技術者です。
知識を身につけ、
現場で経験を積み、
一つひとつの仕事を積み重ねる。
その小さな積み重ねでしか、技術者としての成長はありません。
知識と経験。
そして、それをどう仕事に活かすのか。
私は、
そこにも一つの「ウェルパ」があるのではないかと思っています。
ただ楽をする。
ただ効率を上げる。
ただ短時間で結果を出す。
それだけではなく、
自分が成長できる時間だったのか。
誰かの役に立てたのか。
仕事を終えた時に、
「今日も一歩、前に進めた」
と思えるのか。
そう考えると、
仕事そのものにも、
ウェルビーイング=「より良く生きる」という価値を見出せるのではないでしょうか。
新しい価値観も意識しながら、
自分自身も学び続ける。
そして、
これからの若い世代が、
「仕事=我慢するもの」ではなく、
「仕事を通じて、自分自身を成長させ、人生を楽しむ」
そんな感覚を持てる環境をつくっていきたい。
それも、
これからの私たちの仕事なのかもしれません。


