今週末は、日光に行ってきました。
地下駐車場で時間があったので、消火設備に目が行きました。
日光ということで、冬季は大変冷え込みます。
つまり、寒冷地です。
水系消火設備の配管内には、水が入っていますが、
凍ってしまうと、有事の際に放水されません。
これでは、水系消火システムの意味を成しませんね。
北海道といった極寒地では、「乾式」とせざるを得ない場合もあるのでしょう。
こちらの建物の駐車場エリアを見てみると、
100A以上(配管の太さの規格)でしょうか。
太もの配管はそのままですが、
80A以下の配管は、保温されていました。

そして、泡消火設備も、新しい泡消火システムである
「特定駐車場用泡消火設備」が設置されています。
充水されている感熱開放継手までは保温されているが、
その先の空配管は、そのままですね。

私が入社したころの泡消火設備は、
感知ヘッドと、フォームヘッドに分かれていました。

放水区画ごとに、一斉開放弁と手動起動装置を設置する方式です。

それが、
「特定駐車場用泡消火設備とは、
火災を感知したヘッドの周辺だけから
ピンポイントで泡消火薬剤を放出するシステムです。」
つまり、スプリンクラー消火設備に近い設備へと変化しました。

簡素化ですかね。
施工性が飛躍的にUPします。
※ 上記 図は、高松市HPより抜粋です。
確かに、従来型の泡消火設備のほうが、
丸ごと1区画、泡消火薬剤一斉に放出するので、
消火の確実性は高いように思います。
ただ、過大すぎるのかもしれませんね。
時代の移り変わりの中で、
「特定駐車場用泡消火設備」が主流となっています。
私は、仕事OFFモードであっても、
天井にある消火設備が気になります。
「これ、誘導灯と近いな」とか。
泡消火設備は駐車場エリアでもあるため、
天井がそのままで、配管が露出しています。
そうなると、どうしても配管を見入ってしまいます。
まず、
インサートの使用状況ですね。
そして、
配管の取り回しに無駄はないか。
ハウジング(配管をつなぐ継手)の割りの位置は良好か。
全体の仕上がりとして、美しいか。
振れ止め架台は、適切に設置されているのか。
特に、太もの配管は材料費も高いですし、存在感も大きい。
無駄なく、美しく施工されているかが、すごく目立ちます。
そんな中、
1か所、違和感を感じたので、よく見てみました。

すると、
現場担当者の苦労が目に浮かびました。
「ここ、少し無理して納めたのかもしれないな」
そんな印象です。
配管が少し斜めで、
高さ調整を無理くりしたような印象です。
配管のレベル差が小さいので、
45度エルボを使用していたりと、
おそらく施工図を描いている時点で、
空調のダクトや梁スリーブとの取り合いが厳しく、
担当者は現場での納まりを懸念していたのかもしれません。
次に、
露出配管で難しい部分として、
ヘッドの高さの設定があります。
図面上でいくら検討しても、
実際に現地を見てみると、
「あと15mm下げたい」
といった箇所が発生します。
こちらの担当者は、
立下げをある程度までとして、ソケットを入れてありました。

加工管として一気に制作し、
現場の配管作業も、いったんソケットまでで完了。
空調のダクトや照明類など、
他設備が仕上がったころ合いで、
ソケットから延ばして泡ヘッドの高さを施工しています。
「あなたが消火設備の現場代理人なら、どうしますか?」
結果だけを見てしまうと、
「ソケットを入れることで、
戻り作業になる。
継手が増える分、
材料と手間賃が増えている」
となります。
ですが、
こういったことは、
当時の現場状況や工程にもよるので、
正解のない答え合わせですね。
私のこちらの物件の施工状況としての印象は、
「お見事!!」です。
私ならこうする、というものはいくつかありました。
配管の割りの入れ方が、その1つです。
これも、正解のない答え合わせ。
だからこそ、
部下が隣にいたら、
「君ならどうするかな?」
と聞いてみたい。
実際の現場を見ながら、
施工された配管を教材にして教える。
これも、
実践的なOJTになるのではないかと思いました。



