消防設備士の現場代理人として仕事をしていても、

消火ポンプ室の施工に携われる機会はそう多くありません。

現在私が常駐している現場では、

テナント入居に伴う間仕切り対応工事が中心です。

スプリンクラーヘッドの増設や移設工事を行い、

内装や仕上げといった建築工事と向き合う日々を過ごしています。

だからこそ今回は、

消防設備の「根幹」を支える消火ポンプ室の施工について、

改めて振り返ってみたいと思います。



消火ポンプ室の施工で確認すること

まずは、消火ポンプ室の仕上げ状況を把握することから始まります。

建築工事の確認

床はコンクリートスラブなのか。

防水は施工されるのか。防水の種類はなにか。

防水施工のタイミングはいつか。

壁は躯体仕上げなのか、ALCなのか、ボード壁なのか。

天井はコンクリートスラブなのか。

鉄骨や梁の形状はどうなっているのか。

基礎の状況はどうか。

消火水槽はどうか。

かま場はどうか。

マンホールや、人通口、連通管はどうなっているのか。

まずは、このような建築工事の内容を正確に把握することが重要です。



ポンプ搬入・据付の計画

ポンプの搬入据付時期はいつなのか。

その前にやっておくべき作業は何か。

工程を整理しながら準備を進めていきます。

試運転の準備

ポンプを回すリべきミットのタイミングはいつか。

電源はいつ供給されるのか。

水槽へ注水できるのはいつか。

試運転に必要な条件を一つずつ確認していきます。

持てる技量をすべて投入する

消火ポンプ室という一つの空間に、自分が持っている技量をすべて投入する。

担当者にとっては、命を削って作り上げる「作品」です。

段階的に何度も現場へ足を運びます。

図面を見て、現場を見て、また図面を見る。

イメージと図面と現場のズレを補正していく。

その繰り返しです。

自分の強みは何か

自分の強みは何だろう。

図面を描けること。

現場で採寸できること。

そして、

貪欲であること。

今でこそそう思えます。

経験が少なく、「やらされている」と感じていた頃には

見えなかったこと。

感じられなかったこと。

それが「主体性」を持つだけで、一気に変わります。

大切なのは経験年数ではありません。

取り組む「姿勢」です。

若いとか。

経験が少ないとか。

そんなことは関係ない。

「おれがやる!!」

この気持ちが大事なんです。



実寸を取る意味

最初は先輩が描いた消火ポンプ室の図面でもいい。

頭の中にきっちり叩き込む。

消火ポンプ室の範囲だけでもいいから建築図を読み込めるようになる。

そして、

寸法通りに出来上がっているのか、

床に膝をついてはいつくばって、

自分の手で採寸してみる。

例えば、機器を載せる基礎を測る。

そこに、ポンプ据付用のアンカー墨を出してみる。

そうすると、

一つひとつの作業の中から前後の工程が見えてくるようになります。

基礎のアンカー墨出しの段階で、

鉄筋がきちんと逃げている状況を作れているのか。



後打ちのケミカルアンカーM16を、

計算書通り170mm埋め込めるのか。

アンカーの頭の出は十分になるか。

具体的には、

ダブルナットで締め込んで、ネジ山を3山以上出せるのか。

ポンプのベース取付アンカーは4本なのか、6本なのか。

対角寸法まで確認したのか。

歪みはないか。

その一つひとつに意味があります。

なぜそこまでこだわるのか

なぜ一つひとつのプロセスを大切にするのか。

なぜ実寸を取りに行くのか。

それは、

自分が思い描いた通りに、

かっこよく仕事を進めたいからです。

図面だけでは分からないことがある。

現場でしか見えないことがある。

だから私は現場へ行く。

実寸を取りに行く。

その「姿勢」を決して忘れるな!

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