連休中も仕事のメールは送られてきているので、
緊急性のありそうなものから処理していきます。
基本的に、仕事はためずに最速で片づけていくようにしています。
「時間」というのは、付加価値だと思うので、
返信速度の速さも大切にしています。
もちろん、
熟考が必要なものは時間をかけて対処します。
ただ、すぐに回答できない場合でも、
仕事を受け取ったという意思表示を相手に伝えることも、
大切な対応のひとつですね。
料理と一緒で、発注した側からすると、
早く食べたいし、満足のいくものが欲しい。
仕事も同じだと思います。

本日中に見積もりをリターン!
緊急性のある仕事の中に、見積もりの作成依頼が来ていました。
先方の担当者が、私に送るのを失念していたとのことで、
本日中にリターンしてほしいとのことでした。
まずは、工事内容の把握です。
どこの物件の、どこを、どのようにするのか。
仕事の骨格をつかむために、5W1Hを意識して情報を体系化していきます。
建築図は、基本的にAutoCADで作成されているため、
まずは図面を整理する下処理から始めます。
「建築図」「間仕切り」「什器」「天井グリッド」「照明」「空調」「非表示」など、
レイヤーごとに分かれている情報を整理し、必要なものを使い分けていきます。
次に、消火設備の施工図の中から、今回の工事に関係するシートを持ってきます。
「SPヘッド位置」「消火配管」「巻き出しフレキ」。
これらを建築図に重ね合わせていきます。

図面の見える化と、SPヘッドの配置検討
ここから、SPヘッドの再配置に移ります。
重ね合わせた図面を、さらに「表示」「非表示」で使い分け、
必要な情報を見える化していきます。
情報は多いほうがよい場合もありますが、
情報に埋もれた状態では、作図のスピードが低下してしまいます。
そのため、図面はできるだけシンプルにしておきます。
今回の見積もり作成で注意するポイントは、
まず、間仕切りからの離隔と警戒漏れです。
間仕切りがどこに、どのように設置されるのか。
現状のSPヘッドの位置を確認しながら、最適な配置を検討していきます。
今回は、システム天井にSPヘッドが配置されている建物です。
そのため、照明の移設に伴って、SPヘッドの移設が必要になるケースも出てきます。
また、扉の軌跡にSPヘッドがある場合は、扉の高さも確認します。
天井まで扉の枠が上がってきている場合、
枠と天井との間にクリアランスがあったとしても、
干渉のリスクを考え、移設しておいたほうが無難なケースもあります。
パーテーションについても、スチールパネルなのか、ガラスパネルなのか。
補強の有無も含めて、詳細を確認します。
そして、大梁の位置も重要です。
移設先が大梁の下になる場合、SPヘッドの巻き出しスペースが確保できず、
そのままでは施工できないことがあります。
もともとは部屋の中央に1個設置する想定だったものが、
大梁の位置関係によっては、2個設置せざるを得ないケースも出てきます。
事前に見積もりの段階で可能性を模索しておく。
こうした判断も、経験がものをいうところですね。
システム天井は、600mm角のパズルのようなもの
システム天井は、600mm角のマス目を使ったパズルのようなものです。
ひとつひとつの作業は、すごく単純でシンプル。
システム天井のSPヘッド配置だけであれば、
未経験者でも、ポイントを押さえれば配置を検討していけます。
私がポイントを明確に伝えていくので、
ひとつずつ覚えていけば大丈夫です。
ただし、
ひとつひとつの部屋では簡単に見えることでも、
何部屋も連続して検討していくと、話が変わってきます。
こちらの配置のほうが施工効率がよいとか、
別の部屋との兼ね合いを考えると、全体のバランスはこちらのほうがよいとか。
部分的なところで最適だけではなく、全体として最適であるかを考える必要が出てきます。
特に、既存の配管や巻き出しフレキ、SPヘッドの施工状態にも左右されます。
平面図の上ではベストな位置であっても、
実際の現場では、少し位置を変えたほうがよいこともあります。
その適正を図面から読み取り、
実際の現場でも効率的な施工ができるかどうか。
ここに、経験の差が表れてくるのです。
図面上で成立することと、
現場で効率よく施工できることは、
必ずしも同じではありません。
その違いを理解し、先回りして判断する力。
これは、場数をこなすことでしか磨かれないセンスですね。

