竪に伸ばしていく配管。
フロアの床を貫通して上階に伸ばしていきます。
配管は、「パイプシャフト」といわれる空間に納められるため
人目につくことは少ないです。
配管からの漏水の可能性もあるため、10cmほど床面を下げていることが多いです。
漏水が発生しても、シャフト内で、水等をプールすることができるため
水損をある程度抑えることを目的としています。
穴埋めをしますが、床を貫通する配管のスリーブは、10cmほど、かさ上げします。
「インサート・スリーブ」工事では、
スラブコンクリート厚に、+100mmした全長のスリーブを取り付けます。
ここでのポイント。
私の現場は、
+100mmではなく、
+90mmを希望します。
☆ 使用材の話 ☆
私たちの使用する材料は、
ある程度「淘汰」されています。
消火設備で使用される材料は、種類が少ないです。
(シンプルイズベスト)
本題の架台で使用する鋼材は、
溝形鋼とはコの字型をした鋼材 → Cチャン
等辺山形鋼 → Lアングル
幅等のサイズ違いがありますが、
基本的に LとCで、架台を造形します。
使用する架台のタイプもL型、門型、ゲタ架台、一文字
その程度です。
Cちゃんは、高さの規格が、
75mm、100mm、125mm、150m、、、、、
ここで、ポイントとなるのが、
立上げのスリーブを+90mmとする目的。
スラブコンクリートの打設精度を考慮し、
スラブ面から+90mmスリーブ出しとすることで
最大10mmの誤差まで対応可能です。
→ +90mmとすることで
100mmのCチャンが使えます。
→ +100mmのスリーブの場合
125mmのCちゃんの使用が前提になってしまいます。
この差が大きいのです。
もちろんワッシャーで少し裾上げできますが、
+90mmがベターと考えています。
パイプシャフト内は、メンテナンスで出入りするため
怪我の防止を目的とし、
架台の角は、もちろん面取りします。
他現場を見るときは、架台の端部が気になります。
「1流といわれる仕事の1つ」
Lアングルと、Cチャンの接続は、溶接を基本とします。
あえてボルト縫いを行う場合もあります。
どんな時でしょうか?
床スリーブの配置も、芯合わせするところと
芯をあえてずらすこともあります。
「パイプシャフト」は狭いのです。
それゆえに、いろいろ企てることは重要です。
こんな風に、施工する未来にむけて
タイムカプセルをたくさん仕込みます。