この業界に入って、「難しい」と感じたことの一つに
“工事金額の妥当性”

という問題があります。

車やバイクの修理・カスタム費用は、比較的わかりやすい仕組みです。

サービスマニュアルに基づいた整備・修理工賃があり、

標準作業時間(指数)
レバレート(1時間あたりの基本工賃)

これらを掛け合わせることで、ある程度明確に金額が算出されます。

つまり、「基準」が存在しているわけです。



一方、建設業はそう単純ではありません。

サービスマニュアルのように、すべてを明確化できるものではなく、

工事金額の根拠を決めること自体が難しい。

材料費や想定人工だけ拾い出しても、実際の工事は進みません。

予備費をどこまで見るか
材料価格の高騰
納期遅延
前工程の遅れによる着工延期

建設業のなかの消火設備工事は、非常に多くの「外的要因」に左右される仕事だからです。

だからこそ、見積もりというのは単なる数字合わせではなく、

“リスクをどう読むか”

でもあると感じています。



私の仕事は、少し「桃太郎の鬼退治」に似ています。

目的を達成するために、「黍団子」を持って仲間を集める。

鬼退治にはリスクがあり、一人では成し遂げられません。

仲間も必要で、お金も必要。

共通の目的のために、人が集まり、工事を進めていく。

だからこそ、

高すぎる見積もりでもダメ
安すぎて工事が成立しないのもダメ

適正な利益を確保しながら、

“次につながる関係”を築ける金額が、

一番良い落としどころなのだと思います。

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