消火栓BOX は、バルブとホース・ノズルの格納箱です。

そこに、表示灯・発信機・非常用コンセント、
連結送水管放水口・消火器などが付随してきます。
壁に納めるため、露出型と違って出っ張りが少ないです。
壁LGSに、消火栓の空間を作ってもらいます。

「開口補強」
ポイントは、高さと 壁からの「出」です。
高さですが、
「幅木」が、多くの場合 登場します。
幅木の高さは、60mmが一般的です。
次に100mmでしょうか。
バックヤードや病院の廊下など、
台車や、ストレッチャーが通行する場合は、
壁面の保護を目的としてステンレス板を1m未満の高さで
取り付ける場合もあります。



「幅木」の役割は、
廊下と壁の取り合い部分の化粧が主と考えています。
幅木とかかわらないように、
幅木60mmの場合は、
消火栓下端を、100mmとすることが多いです。
今回の現場は、幅木が未確定だったので
100mmと想定し、
消火栓下端を120mmとしました。
注意点としては、
連結送水管の放水口
バルブの高さが、500~1000mmと設定されていますので
この高さはよく確認すること。
消火栓下端を、120mmとすると1mを超えてしまう場合もあります。
次に、BOXの取り付けは、壁の下地(LGS)に固定します。
仕上げの「フェイス」は、裏BOXにかぶせるので
壁とBOXの取り合いがきれいに納まります。
壁の下地に取り付けるので
壁の仕上げボード厚が重要になってきます。
ボード2枚貼りの場合、
1枚目のボード厚 +α 数ミリ であり
2枚のボード厚より出てはいけません。

なぜか?
① 2枚目よりもうらBOXが出てしまうと
仕上げのフェイスをかぶせると
壁との間に隙間ができてしまってやり直しになります。
② 1枚目のボード厚未満だと、
裏BOXにボードをあてつけて納めたいので
BOXが出っ張っていないと当てられません。
1枚目+αとするのは、
2枚目のボードとの取り合いで
厚みの半分程度をあてつけたいからです。

今回、厄介なことが発生し、
少し対応を困っています。
BOXの中途半端な高さのところで
3枚目のボードを貼り分けていることがわかりました。

下面875まで。
25mmスペースが空いて
上面900mmから上
しかも、
上下面で、3.5mmの厚みの違いがあります。

さて、
仕上がりはどうなる事やら。
問題提起だけ伝達して、
出っ張らないように21mmで裏BOXを取り付けました。