季節の移り替わり。
天井内配管が、ある程度進んでくると、
次は、天井の仕上げに移っていきます。
天井仕上げの主役は、「照明」ですね。
そして、空調機器
「点検口」といった順番。
「スプリンクラーヘッド「」と、
「火災感知器」「誘導灯」は、わき役です。
とはいっても、
わき役無くしては、成立しない。
防災設備なので、「重要度」は高いです。
一般の方は存在さえ知らないと思います。
東京ディズニーランドなどは、
スピーカーさえも見えないように造作物に溶け込ませています。
世界観を壊さない為ですね。
そのなかから、防災設備を見つけるのも楽しいです。
天井に登場する器具類を配置し、総合図として整えていきます。
回覧で回ってきますが、
①電気屋さん「照明・火災感知器・誘導灯」
②空調設備 「エアコン、吹き出し、点検口」
③消火設備 スプリンクラーヘッド
の順番です。
☆
スプリンクラーヘッドは、
法規で定められているルールを守ることが絶対です。
まず第一に、「警戒範囲」
今回のSPヘッドは、半径2.8mの床面を警戒します。
警戒の漏れがないように配置すること。
物の裏側。
「影」ができないようにする。
影となる部分は、他のSPヘッドで警戒を満たします。
次に、
「散水障害」となりうる障害物からの離隔を取ります。
これは、スプリンクラーヘッドから放水される水が、
「有効に」床面を警戒するようにするためです。
ヘッド周囲300mm、ヘッド下部450mmという基準です。
上記2つの基準を考慮しつつ
他設備の配置に、「不自然ではない」ように配置することが求められます。
「バランス」です。
照明のラインに合っていないとNGです。
機能は満たしていても、
ラインのズレは、やはり気になりますね。
ズレの検証もやります。
☆
天井総合図は、平面図の中から
いろいろな情報をすくい上げて
私のSPヘッドを配置していきます。
部下にお願いしようと思いましたが、
忙しそうなので私で対応します。
仕上げにかかわる事なので
仕事としても重要度は高いです。
「知識」も必要です。
数年後は、
AIが合理的な配置を提案してくれると思います。
私の仕事のAI化 どこまで進むのかなと、
考えながらこのブログを書いています。
☆
点検口の開口補強からのSPヘッドの配置の最小値
誘導灯からの離隔
火災感知器からの離隔
電気と空調の並びのズレ
実際の施工性
経験と、知識の上にしか
この図面を施工レベルまで整えるのは難しいです。
それは、
単に、
配置するだけ。
寸法を入れるだけ。
警戒を満たすだけ。
色々な角度から考えていったときに
ここしかないという1点の積み重ね。
まさに「予定調和」です。