季節の移り替わり。

天井内配管が、ある程度進んでくると、

次は、天井の仕上げに移っていきます。

天井仕上げの主役は、「照明」ですね。

そして、空調機器

「点検口」といった順番。

「スプリンクラーヘッド「」と、

「火災感知器」「誘導灯」は、わき役です。

とはいっても、

わき役無くしては、成立しない。

防災設備なので、「重要度」は高いです。

一般の方は存在さえ知らないと思います。

東京ディズニーランドなどは、

スピーカーさえも見えないように造作物に溶け込ませています。

世界観を壊さない為ですね。

そのなかから、防災設備を見つけるのも楽しいです。

天井に登場する器具類を配置し、総合図として整えていきます。

回覧で回ってきますが、

①電気屋さん「照明・火災感知器・誘導灯」

②空調設備 「エアコン、吹き出し、点検口」

③消火設備 スプリンクラーヘッド

の順番です。

スプリンクラーヘッドは、

法規で定められているルールを守ることが絶対です。

まず第一に、「警戒範囲」

今回のSPヘッドは、半径2.8mの床面を警戒します。

警戒の漏れがないように配置すること。

物の裏側。

「影」ができないようにする。

影となる部分は、他のSPヘッドで警戒を満たします。

次に、

「散水障害」となりうる障害物からの離隔を取ります。

これは、スプリンクラーヘッドから放水される水が、

「有効に」床面を警戒するようにするためです。

ヘッド周囲300mm、ヘッド下部450mmという基準です。

上記2つの基準を考慮しつつ

他設備の配置に、「不自然ではない」ように配置することが求められます。

「バランス」です。

照明のラインに合っていないとNGです。

機能は満たしていても、

ラインのズレは、やはり気になりますね。

ズレの検証もやります。

天井総合図は、平面図の中から

いろいろな情報をすくい上げて

私のSPヘッドを配置していきます。

部下にお願いしようと思いましたが、

忙しそうなので私で対応します。

仕上げにかかわる事なので

仕事としても重要度は高いです。

「知識」も必要です。

数年後は、

AIが合理的な配置を提案してくれると思います。

私の仕事のAI化 どこまで進むのかなと、

考えながらこのブログを書いています。

点検口の開口補強からのSPヘッドの配置の最小値

誘導灯からの離隔

火災感知器からの離隔

電気と空調の並びのズレ

実際の施工性

経験と、知識の上にしか

この図面を施工レベルまで整えるのは難しいです。

それは、

単に、

配置するだけ。

寸法を入れるだけ。

警戒を満たすだけ。

色々な角度から考えていったときに

ここしかないという1点の積み重ね。

まさに「予定調和」です。

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