ポンプ室 サクション管の巻

まず、消火水槽の検討時に、「釜場」を考慮する。

躯体工事に関係するので、初期検討。

理由は、

有効水量が、釜場の有無で大きく変わってしまうからです。

「フート弁」周りの離隔はルールがあります。

有効水量は、各設備によって定められているので

設計図を参照し、「現場代理人」=「担当者」が、

着工届の際 再度 確認し有効水量が確保されている根拠を図示し添付します。

今回、200Aの「フート弁」を使用します。

ステンレス製  48Kg かなり重量がありますね。

消火設備の配管において、

「ステンレス管」の使用は慎重になる必要があります。

「腐食」が問題になったことがあるからです。

特に、今回のように、「サクション管」では、

水槽内部であるため、湿気が多い空間です。

一番の注意点は、

水槽内部 水面の境界部分

水中と、空中の境界。

私の施工は下記に統一しています。

・ステンレスのフート弁 ※フランジ接続

・サクション管は、「ナイロンコーティング」

 接続は、「ステンレスのボルトナット」

フート弁は、「交換を前提として

サクション管を引き抜けるように

「割」を入れる必要があります。

今回も、「割」を入れますが、

水面の境界近くに、「割」が来るのが気になるので

「割」の高さ調整をします。

水中に、完全に水没させておきたい。

防災設備は、

「道理」に沿う。

物事の筋道が、とてもシンプルです。

フート弁の役割は2つ。

① チャッキ構造である

  水槽に落水させずに、ポンプ内部に充水させておくこと。

② 異物の混入対策。

  よほどの物以外は、吸い込んでしまいそうなほどの目の大きさです。

フート弁の下部は、ごみの沈殿を考慮し 

浮かせること。

「フート弁」由来の不具合としては、

消火水槽 満水警報の発報があります。

これは、フート弁の「逆止弁」の役割が、

ゴミつまりなどで、ポンプから水が落ちてきてしまい

消火水槽に流入してしまう為です。

消火水槽の定期的な清掃や、

フート弁の交換で対応いたします。

過去に 交換工事を行ったことがあります。

この経験によって、

新築工事の施工時も実際の交換を想定して

小さい配慮を散りばめています。

チャッキとして機能しているかの確認や、

ゴミつまり時の対処のために、

チェーンで弁体を引き上げられるように

ワイヤーを取り付けておきます。

子供のころに飲んだ

「クリームソーダ」

少しだけ底に残ってしまうので

ストローでズルズル吸い上げます。

完全には吸いきれないことがありましたよね。

「釜場」は、小さなくぼみです。

25mプールのように大きな底面に

小さなくぼみをも置けることで

底にたまった水を集めることができます。

これが最大の「存在理由」です。

図面は、出来たので次は、現地で採寸です。

「ピット内作業」

酸欠には、ご注意を!!!!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA