工事完了に近づき、消防への提出書類の作成をしています。
各防災設備ごとに、「設置届」を提出します。
着工届を提出しているので、
設置届に 必要なのは、
「鑑」と、「試験結果報告書」です。
機器の追加変更があればその機器図と、
着工届からの図面の変更があれば、最終の図面を提出します。
試験結果報告書の書式を、
東京消防庁のホームページからたどっていき
GETします。
報告書の各項目をチェックします。
その中の、
末端試験弁の「放水圧」の測定をします。

湿式スプリンクラーであれば、
放水圧 0.1~1.0MPaであることを確認します。
放水圧と、流量定数から放水量の算出をします。

今回、
「特定駐車場泡消火設備」を初めてやりました。
システムとしては、
スプリンクラー消火にとても似ています。
「水」が、泡消火薬剤の混じった「水溶液」であること。
☆
部下の子たちは、
時間規制の中で勤務しています。
もう、帰ってしまったので、
孤軍奮闘。

変な時代ですね。
「国力の低下」
「技術力の低下」
国の方針で、働かせないように時間規制する現代。
時間給で働く者たちは、どうなんでしょうかね。
「成果」=「生産性・能力」×「時間」
若い時は、スキルが低くても時間でカバーできた。
やがて、
年齢を重ね、生産性・能力があがることで
労働時間を減らせ
家庭や、趣味に時間を使えるようになる。
この構図はもうないですね。
どんな時代であっても、
「やっている人間は、やっている。」

☆
データ取りは、人員配置が必要です。
人手があるときにこなしておきたい。
私は、
配管のルート変更から手掛けています。
設計図から、ルートを変更するために、
裏付けとして「損失計算」もやりました。
施工図も書きました。
この放水圧力のデータが
私にとって とても興味のある「データ」になります。
単純に法規を満たしているかの確認
「だけではない!!!!」
これがまた、この仕事の面白味の1つです。
圧力損失の計算も、安全率を多く見ています。
計算で成立すれば、現場は必ず成立します。
「明確な根拠」 大事です。
今回、
とても勉強になったことは、
泡消火の「流量定数」が、スプリンクラーと違うという事です。
SPの、流量定数K=80
泡の K=22
もともと、
必要な「放水量」が、スプリンクラーの半分ではあるので
違いを意識して今回の放水圧のチェックしました。

改めて、
「理解すること」の大切さに気付きました。
根拠の積み重ねが、
防災設備を形成しています。
わからないことをそのままにせず、
向き合う事。

すると、今回の気づきのように
今までの知識の「点」と「点」がつながりました。
