消火ポンプには、特有の機能があります。
1、水温上昇逃がし管
2、「流量試験管」
まず、1についてです。
一般的な「ポンプ」というのは、
運転時は、吐出します。
水を送るための「ポンプ」なので当たり前です。
ここでポイントとなるのは、
吐出しない(水を送っていない)状態でも、
消火ポンプは運転していることがあるのです。
このため、水が送り出せないまま送ろうとしている状態
「締切り運転」が発生します。
エネルギーは、変換されます。
「熱」に。
締切り運転を続けていくと過熱していってしまうのです。
これを防止するために、
3%ほどでしょうか、
少量の水を循環させるようにするのです。
これは、消火ポンプ特有の機能です。
(設備士試験に問題として出ます。)

次に、
2について。
今回のテーマです。
ポンプの機能試験を行う時は、
上記1の「締切り運転」と
もう1つあります。
「定格運転」です。
これは、設計された負荷(定格流量を模擬的に流す)をかけた時に、
ポンプの状態がどうなっているかの確認を行います。
きちんとポンプの性能がでているか。
電流値、送水圧力(揚程)の確認をします。
例えば、消防用水のポンプは、
1分間に、2400リットルもの水を送る能力があるのです。
この大流量を、模擬的に流し水槽に戻します。

この時に、
定格流量を流すための配管が「流量試験管」です。
流水時は、ものすごい音がします。
☆
私たちの消火配管において、
常時 充水されているのか
使用時のみ水がながれるのか。
これによって、接続方法に縛りが発生します。
腐食を考慮したものでしょう。
今回の「流量試験管」は、使用時のみ流水します。
つまり、ネジ接続が必須となります。
でなはぜ 溶接接続を使用したのでしょうか?

ここで、違った切り口で考えてみてください。
溶接接続と、ネジ接続のメリット、デメリットです。
以前にもブログで書いていますが、
ネジ接続の大口径は、
作業として、加工とねじ込みが大変であること、
真円ではなくなることもあり、漏水の可能性が大きくなる。
寸法が、ねじ込む量によって変わってしまう。
利点としては、方向などの自由度が広がる。
排水(変わっぽ)配管で使用可能である。
それと、対照的にメリット、デメリットが溶接にもあります。
☆
ポンプ室の大口径の配管。
溶接接続+ハウジング、フランジ接続とした方が
施工性も含め「良い」です。
ただし、大前提のルールがある。
ここは、ネジ接続とすべきとするルール。
☆☆☆
ここからが大事です!!!!!
☆☆☆
溶接の利点を生かし、
ルールを順守し 成立させる方法がある!!
配管内部の腐食がネックであるなら、
そこをクリアするようにすればよい!
大口径ゆえの発想が生まれます。
配管内部を錆止め塗装できるように、
「割」をもうけるのです!!!

これによって、
ネジと溶接の混合が叶う。

溶接接続のメリットは、
方向の自由度と引き換えに
「がっちり」固めることができることです。
定格流量を流すなかで、
水の流れの力をしっかり押さえて
水槽に戻す。
「慣性」
水の流れ方向、
力の向き
その思考をもって、
的確に「架台」を設置する。
同様に、
減圧弁も溶接と、ネジを使い分けました。

明確な、
根拠。目的。思考。
絶対的なぶれない軸
その点と点を結んでいく。
これが、
私の「ポンプ室」です。