私の仕事では、大きく2種類のカテゴリーがあります。
10K仕様か、20K仕様。
10K仕様は、~1MPaを基準ときます。
スプリンクラーヘッドの放水圧力は、
0.1MPa~1.0MPaとなるように規定されています。

末端試験弁では、
0.1~1.0MPaの放水圧に納まっているか確認を行います。
機器は、10K仕様かそうでないかで分かれます。
10K(1MPa)仕様であっても
最大使用圧力1.4MPaと表記されています。許容があります。
ただし!!!!!!!!

1.6MPaをもって、明確に線引きされています。
連結送水管がまさにそうです。
建物にある、送水口から消防隊が消火活動で
ポンプ車から、送水する場合。
「1.6MPa」で送水することを考慮し、
連結送水管は、20K仕様となります。
正確な表現ではないかもしれませんが、
そういったことから、
連結送水管は、「20K仕様(16K仕様)」とし、
配管は、「Sch40」を使用します。
ここまでは、前振りです。
☆
今回 消火ポンプ室には、
・泡消火ポンプ
・スプリンクラーポンプ
・開放型スプリンクラーポンプ
・消防用水 消火ポンプ
4種類のポンプがありますが、
すべて「10K仕様」です。

ポンプには、「能力の幅」があるため
能力の上限をカットすることがあります。
簡単に言うと 「強すぎる」。
スプリンクラー消火ポンプでほしいのは、
吐出圧力 1.0MPaだが、
全揚程「1.2MPa」のポンプである。
0.2MPa強い。
この場合、
上限を、1.0MPaにするために
0.2MPa分 力を逃がします。

今回の失敗は、
ポンプ室内はすべて10K仕様と勘違いしてしまったことにあります。
「1次圧調整弁」「減圧弁」は、
圧力を下げるために登場させます。
その根本を見落としてしまいました。
残念です。
ポンプのデリベリに取り出し口をふやして
「1次調整弁」を付けるので
まずその取り口を確認しました。
→ OK 10K仕様


ここが20Kだとその後も連続していくので20K仕様とします。
あと、
流量試験管も、
10K,20K要注意です。
☆
言い訳を並べても意味はないので、
しっかり機器図を取り寄せて確認すべきでした。
忙しい忙しいで
結局 ミスのリカバリーに時間を取られることになると
結局は、ロスタイムです。
現合管部分も含め 役者がそろったので
採寸して、
10Kフランジ部分は、20Kフランジに変換して
再制作をかけました。

同様に、各ポンプ「1次圧調整弁」前後のフランジは20K化するので交換です。
※ 1次圧調整弁の配管、
及び、流量試験管の配管は、空っぽ配管になるため
ネジ継手の施工が基本です。
今回の125A配管は、内部も溶接個所を錆止めできるため
施工性も含め溶接で作成致しました。
ほかの、細物配管はネジフランジを使用しているので
継手の変更のみで対応可能でした。
こちらは、ロスなく施工を進められます。