送水口は、消防隊のポンプ車によって、
建物外部から送水活動を行ったり、
防災センターとのインターホンでのやり取り
ブースターポンプ遠隔起動
消防用水の利用
を、行うための設備です。
私たちの仕事では、「見せ場」の1つ。
ただし、施工するときはいつも大変な印象です。
・外構工事・埋設配管
・送水口のパネル埋込
・送水口の小屋
毎回、工期も短く納まりの厳しいです。
下記の写真は、老人ホームのスプリンクラー消火設備の送水口です。
納まりが厳しかった。
バルブユニットを使用し 少しの簡略化はできました。
送水口は、高さが重要になります。
接続口高さ 地盤面から「500~1000mm」
これは、「差込式」になっているため ホースの接続部を
「押し込む」=「差し込む」必要があるためです。
人間が、力を込めて推すときのシーンをイメージしていただくと
この高さの根拠がわかります。
少し腰を落として、踏ん張りながら押し出す。
おのずと
この高さの範囲内がベストといえます。
また、送水口のすぐ近くに、
「止水弁」及び「逆止弁」を設けよとあります。
そして、重要なのが、排水弁を「逆止弁」の手前に設けること!!
これは、「逆止弁」が機能していなかった場合、
竪管の落差の水圧がホース接続口にまでかかってしまい、
消防隊のホースが接続できない場合があります。
この時に、排圧弁として、バルブを設けることが規定されています。
☆
新築工事の施工時
部分的に水圧試験を行っていく必要があり、
どこに水圧試験の取り口を設けておくか。
エア抜きを設置しておく。
水抜きの時の取り口を考慮しておく。
こういった、「仕込み」も有無は、
現場担当者の「力量」です。
現在進行中の私の物件では、
送水口の小屋を設置します。
ただし
小屋が小さい。→納まりが厳しい
防水が絡む。
送水口の工事が完成間近になりかねない。
などの事情により、
最良と思われる場所に取り口を設けました。
露出天井 仮想天井高さギリギリだったので斜めとりだし。
本来は、配管下部に設置したほうが水抜きがしっかり行えます。
バルブ取り出し角度調整できるように直管でまわせるように
配管の割(ハウジング)を設置しました。
☆
今回も私自身で検討してしまったので、
次回は、部下に任せてみようと思います。
「作り込む」っていうのは楽しいです。
人それぞれ個性や、考え方、経験値が違うので
完成へのアプローチもまちまちと思いますが、
「最良の選択とは何か?」と繰り返していくことは
成長につながります。