送水口は、消防隊のポンプ車によって、

建物外部から送水活動を行ったり、

防災センターとのインターホンでのやり取り

ブースターポンプ遠隔起動

消防用水の利用

を、行うための設備です。

私たちの仕事では、「見せ場」の1つ。

ただし、施工するときはいつも大変な印象です。

・外構工事・埋設配管

・送水口のパネル埋込

・送水口の小屋

毎回、工期も短く納まりの厳しいです。

下記の写真は、老人ホームのスプリンクラー消火設備の送水口です。

納まりが厳しかった。

バルブユニットを使用し 少しの簡略化はできました。

送水口は、高さが重要になります。

接続口高さ 地盤面から「500~1000mm」

これは、「差込式」になっているため ホースの接続部を

「押し込む」=「差し込む」必要があるためです。

人間が、力を込めて推すときのシーンをイメージしていただくと

この高さの根拠がわかります。

少し腰を落として、踏ん張りながら押し出す。

おのずと

この高さの範囲内がベストといえます。

また、送水口のすぐ近くに、

「止水弁」及び「逆止弁」を設けよとあります。

そして、重要なのが、排水弁を「逆止弁」の手前に設けること!!

これは、「逆止弁」が機能していなかった場合、

竪管の落差の水圧がホース接続口にまでかかってしまい、

消防隊のホースが接続できない場合があります。

この時に、排圧弁として、バルブを設けることが規定されています。

新築工事の施工時

部分的に水圧試験を行っていく必要があり、

どこに水圧試験の取り口を設けておくか。

エア抜きを設置しておく。

水抜きの時の取り口を考慮しておく。

こういった、「仕込み」も有無は、

現場担当者の「力量」です。

現在進行中の私の物件では、

送水口の小屋を設置します。

ただし

小屋が小さい。→納まりが厳しい

防水が絡む。

送水口の工事が完成間近になりかねない。

などの事情により、

最良と思われる場所に取り口を設けました。

露出天井 仮想天井高さギリギリだったので斜めとりだし。

本来は、配管下部に設置したほうが水抜きがしっかり行えます。

バルブ取り出し角度調整できるように直管でまわせるように

配管の割(ハウジング)を設置しました。

今回も私自身で検討してしまったので、

次回は、部下に任せてみようと思います。

「作り込む」っていうのは楽しいです。

人それぞれ個性や、考え方、経験値が違うので

完成へのアプローチもまちまちと思いますが、

「最良の選択とは何か?」と繰り返していくことは

成長につながります。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA