他社施工の建物 機器交換工事。
新築から引き続き任せていただけると良いのですが、
金額の折り合いや、タイミング、不手際・失敗、元請け会社の変更などにより
継続不可能となり手放してしまう物件も、
今回のように、巡り会う物件もあります。
パッと見て、なぜ今回の工事に至ったのかと
お察しいただけるでしょうか?
「スプリンクラーポンプの不必要な起動」
or
「屋上補助水槽の満水警報 発報」が、発生したものと考えられます。
ゲートバルブは、
「外ネジ式」と「内ネジ式」があります。
防災設備は、非常に重要な設備です。
一目瞭然で、状態を把握できることは「良」です。
「外ネジ式ゲートバルブ」を使用することで
バルブが「開」なのか「閉」なのかすぐに判断つきます。
☆
スプリンクラー側のバルブが「閉」になっていることがポイントです。
一般的なスプリンクラー消火設備は、管内の減圧により
ポンプが起動します。
今回は、屋上の水槽に逆流してしまっていました。
経年劣化・ゴミつまり
水槽への逆流を遮断することで一時 対応している状態でした。
→ スプリンクラー側のバルブが「閉」となっているのがソレです。
☆
保温ラッキングされているので
はがしていきます。
スウィング式チャッキバルブ使っていますね。
メタルタッチなので、水の流れの制御は可能だが
圧力の保持。止水性でいうと弱いです。
機器は、JIS規格なので
時代が変わっても、全長などは変更なしです。
連結送水管及び
屋内消火栓(テスト弁表示から判断)側は、
竪管への充水がされれば良いので、同等の機器に交換しました。
☆
スプリンクラー消火側は、
ウエハー型を使用することに変更しました。
機器を変えるため、全長も変わってしまうので配管作業が発生します。
エア抜きも、水槽側にはなかったので追加で設置しました。
☆
消防設備士の免許更新講習では、
水槽周りの仕切弁と、逆止弁の順序について
「推奨」している順番がありますが、
今回は、既存状態に準じました。
→保守を考慮すると、「コア」側に仕切弁を配置したほうが
スプリンクラー消火システムを生かしたまま
逆止弁の交換ができるので推奨しています。
☆
機器と機器の間に、「タイコ」を入れることも
考えましたが、
工事金額、工程など限られた条件の中で
仕事をこなすことも大事ですね。
最後は、機能試験もしっかり行って
設置届 提出しました。