私たちの水系消火設備は、
使用する材料の種類が少ないです。(覚えれば、一気に成長できる)
その中の1つ。
配管の支持材と躯体(スラブ)について書きます。
私たちのメインの仕事であるスプリンクラー消火配管は、
一般的に、管内が充水されており圧力がかかっています。
このため 配管に勾配を付けていません。
→ 梁スリーブ貫通レベル(一番 高い)を展開していくことを
メインにしています。
天井内の限られた空間に、ダクト・電気ラック・配管の取り合い作図。
勾配がないため、上げ下げをしながら、
空間の隙間をぎりぎりで通していく。
有効高さは、スラブと天井LGSの間しかない
今回のブログは、
可能な限り、上いっぱいに配管を施工するときの
限界値についてのレクチャーです。
☆
上限を知る
条件 : 1階床伏躯体図参照 地下1階の階高を5000mmとする。
まず、1階床(B1見上げの躯体)を読み取ります。
勾配がつくと少し複雑になりますが、簡単なので着いてきてください。
躯体図の凡例を参照
ポイントは、「厚み」と「天端」でしかないです。
→身長と体重みたいなもの??違うか
「t、200」 「S31E」 「h,-30」
→ 1階の基準レベル:1FL +0 から、
30mm下がったところが スラブの天端である。
→ そこから、200mmのスラブ厚を意味しています。
つまり、「B1FL+5000=1FL+0」なので
地下1階の見上げの天井スラブは、
「5000 - 30 - 200 = 4770」
よって、
B1FL +4770 が、天井面の限界値です。
RC造であればスラブが露出します。
鉄骨造だとデッキになります。
(デッキだとリブが登場しますが、今回は割愛)
RC造で進めます。
配管の吊り材=吊りバンド
サイズによって、H寸法が変わります。
SGP 100A だと、H:123 なので
FL+4770から、123mm下がった、
SGP 100A 配管芯レベル
「B1FL+4647」
この吊りバンドで施工できる上限レベルです。
吊りバンドを別のものに変えれば
さらにスラブに近づけることはできますが、
(SGP 100A外径は、114.3mm → 約半径60mm)
継手の取り付けと 施工性を考慮しても、
この吊りバンドを前提に検討するのが
無難です。
施工誤差、躯体の精度を考慮し(クリアランス17mm)
配管芯レベル B1FL + 4630 を 上限値と設定します。
☆
若いうちは、
「若さ」を武器として生きればよい。
「人に物事を容易に聞けるのは、若い時だけ」
「若いのに、しっかりしているね!!」
→
「僕なんて、しっかりしていなかったらOUTですよ。」
できて当たり前、
知ってて当たり前。
知らないことをあいまいにせず
目の前にあることから学び、身に着けていけば良いのです。
「足るを知る」
「足らざるを知る」
良い週末をお過ごしください。