消火ポンプの運転は、
火災時に水を送るのが使命です。
有事以外の運転は、 年次点検・改修工事の水張り等の使用です。
消火ポンプは、一般的なポンプと違う点が2つあります。
そして、消火ポンプの機能確認を行うため 2種類の運転を行う必要があります。
① 締切り運転
放水されることがない状態
(ポンプデリべリ側 閉止)で運転を行います。
② 定格流量運転
消火設備として設定された必要な流量(負荷)を流した状態の運転です。
EX. スプリンクラー消火設備の場合、
SPヘッド1個につき90L/min ×12個(同時)
= 1080L/min
などがあります。
一般的なポンプは、運転=水を送るとなりますが、
消火ポンプは、上記の運転方法による点検が必要です。
① 締切り運転は、文字の通りデリベリを閉止した締め切った状態で送水し続けるので
実際には、ポンプ内で水が押し出せれようとした状態が維持されます。
すると、
エネルギーは熱に変化してポンプが過熱されてしまいます。
☆ そこで、押し出される水の3%ほどを、ポンプ外に逃がす配管を設け過熱を防ぎます。
→ 答え 水温上昇逃がし管
② 定格流量を流し、ポンプに負荷をかけて 電流・電圧・揚程(送水圧)を確認します。
上記EXのように 1分間に1tを超える水を排出します。
模擬的に、定格流量を放水し消火水槽に戻します。
流量計で流量を確認しながら定格まで放水量を調整し水槽に戻す配管を
流量試験管といいます。
→ 答え 流量試験管
消火ポンプは、ポンプ単体での機能検査の為
水温上昇逃がし管と、流量試験管を有します。