地下1階 消火配管の加工管制作 及び 施工図を進めていました。

昔は、工期に余裕があったと聞きますが、私が入社した時には、

工期短縮の為

躯体工事もユニット工法、PCパーツ(梁やスラブ、柱)といった、工場で造られたものの組み付けを現場で行っていました。

私たちの仕事も消火配管の図面をパイプ加工業社に送り、

工場で切断・ネジ切りをほどこします。

プラモデルのパーツのようになっており、

部材番号で管理された、継手のねじ込み済みの配管が納品されます。

プレハブ加工された加工済配管を、現場に搬入し現地で配管の接続だけしていくことで工事が進んでいきます。

本日の仕事は、

インサート施工用の配管図を施工図まで仕立て上げることです。

インサート検討段階から時間がたち、

躯体の変更、スリーブの変更などもあるため最新の躯体図、平面詳細図に差し替えます。

現場の状況や、雰囲気によって配管の割(ハウジング・ソケット・フランジ)を配置します。

配管のスタート箇所や、ねじ込みを進める方向も決めます。

一番大切なことは、配管の最適化を意識します。

インサート図面の配管は、「Better」であり、

施工図は、インサート図面を

「Best」な図面まで昇華させます。

継手の数・材料費、配管加工費、作業の手間数、施工性に直結するので

現場担当者となると、おのずと他人に任せることはしなくなる領域の仕事です。

つまり、お金と時間に直結する最重要業務であり、担当者のスペックが現れます。

作図 → 発注 → 納品→ 現場施工まで、

2週間から1か月かかるので

現場では、作図した時と時差があります。

完全にそのまま施工できるかというと

なかなか難しいです。リカバリーも含め、担当者の力量と考えます。

上記は、インサート施工図。吊りバンドの高さと配管が一致しています。

これを、ブラッシュアップすると

天井面の断熱吹付の厚みを考慮し、配管のレベルを下げました。

吊りだけの検討から、共通アングルのC100鋼材を具現化しました。

さらに、配管の最適化を行います。

配管ルートの再検討。

取り出しを増やし、配管の省略。

継手もネジから、溶接継手とサドルにしました。

こうすることで

ねじ込み箇所の削減 → 作業の手間数の減少。 

          → 漏水の可能性箇所の減少。

前後共に私が作図をしていますが、正解というのはないので迷うことがあります。

1つのことに向き合うことの積み重ねです。

時間は限りあるものなので、見切りをつけて先に進めます。

今回のように見直しをかけるときに再度考える。

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