部下のキャリアスタート時に、私から贈る言葉の一つです。
「知って→覚えて→動いて→考える」
先輩や、案内人がいることの最大のメリットは、
抑えるべきポイントを明確に提示できるので、
点と点を追いかけて進めていくだけで
ゴールや目標に最短・安全・最速で到達できることだと思います。
まず動き出すことも大切ですが、
「目標なくして達成無し」となってしまうため、
進むべき方向や、目的は決めるべきです。
例えば、
アラーム弁室の施工図を描けるようになる為のプロセス。
アラーム弁というものが何かを知る。知らなかったということを知っていく
→ 知らざるを知る事。
構造や、機能、どのような施工ポイントがあるのか、
注意点はどのようなことか。設置ルールは何か?
アラーム弁周りの必要機器や名称、施工方法を頭の中にイメージできるようにする。
施工図をみながら、実際に自分でやってみる。
現地を確認する。配管貫通部の開口墨を自分で床にマジックで描く。
機器・材料・架台を発注する。使用材をもって見たり、手にもって運んで重さを感じる。
空間の狭さや、他の配管が先に施工されていたりしたときの施工順序・順番の大切さを実感する。
施工しながら、もしくは完成した状態から、もっとこうしておけばよかったと考える。
次は、ここを高めにしよう、ここの取り出しの向きは後ろにしよう。
配管の割は、もう少し右に寄せるべきだった。
自分だったらこうするなとか、アイデアが湧いてくる。
トレースしていく。何回も何度も、
描いては、実行して、繰り返して最適化していく。
シンプルだからこそ奥が深くて、理由や根拠が明確に見えてくると
おのずと完成形は、これしかないといきついた形になる。
無駄のなさや、違和感のない納まりになる。
それがこの仕事の楽しさや、自負になる。
3年後の自分もきっと、こうしているだろうと、
今では思えるようになった。
それでも、もっと最適化できる隙は無いかと
5年後の自分自身を追いかけている。