※掲載している人物画像は、AIで生成したイメージです。
いつの時代も、不安定な社会情勢の中で、
私たちはこの日本という国で、生き抜いていかなければなりません。
少子高齢化、人口減少、そして外国人労働者の存在。
皆さんは、これらについてどうお考えでしょうか?
建設業界においても、
外国籍の人材が働くことは、もはや珍しいことではありません。
本日は、派遣会社より外国籍の方の人材紹介をいただきました。

・年齢/性別:33歳/女性(ミャンマー人)
・希望職種:設備施工管理
・就業可能日:即日
・通勤希望:ドアtoドア1時間以内
・所有資格:なし
・日本語能力:N2(日常業務・現場での意思疎通可能)
【業務経験・スキル】
・経験年数:2017年12月~(建設業界での実務経験あり)
・対応可能設備:空調、衛生、消火設備全般
・現在の担当業務:写真撮影・管理、搬入搬出管理、職人手配、進行管理など
【勤務条件】
・出張:短期可能(1週間程度)
・夜勤:相談可能
・休日出勤:対応可能
・シフト勤務:不可
ここからは、私の個人的な見解です。
ハッキリ言います。
弊社とのマッチングは難しいと判断しました。
国籍や性別を理由にしているわけではありません。
私が見ているのは、
「これまで何を経験してきたのか」
「今、何を一人で判断できるのか」
「これから、どこまで成長する可能性があるのか」
という部分です。
建設業界で約8年の実務経験がある。
これは決して短い期間ではありません。
私自身、この業界に入ってから長く現場を経験してきましたが、
もし私と出会って、部下としてキャリアをスタートしていたのであれば、
8年という経験を積んだ時点で、
一つの物件をある程度、自分自身で完結できるところまで成長していると思います。
もちろん、
母国を離れ、日本で仕事をし、
言葉の壁を乗り越えながら建設業界で経験を積んできたことは、
簡単なことではなかったと思います。
そこは素直に評価したい。
ただし、
評価することと、採用することは別の話です。

例えば、
「寸法を測る」
という、現場では当たり前の一つの行動があります。
しかし、
「どこを測るのか」
「なぜそこを基準として測るのか」
ここまで理解しているかどうかで、
同じ「寸法を測る」という作業でも、意味がまったく変わってきます。
単純に、
「通り芯から寸法を追えばいい」
という話ではありません。
現場には、
工程が進むにつれて、状況に応じて基準がかわるのです。
施工図があり、
納まりがあり、
他業種との取り合いがあります。
だからこそ、
基本を知っているだけではなく、
その基本を、現場の状況に合わせて応用できる力が必要になります。
私は、ここを非常に重要視しています。

そして、もう一つ大切なのが、
将来性です。
現在、建設業界は人手不足が続いています。
だからといって、
「人が足りないから、とりあえず経験者を入れる」
という採用をしてしまえばいいわけではありません。
むしろ、人手不足だからこそ、
「この人と一緒に会社をつくっていけるのか?」
「数年後、どんな仕事を任せられるのか?」
「会社が教育する価値があるのか?」
ここを考える必要があります。
私は、派遣社員を利用すること自体を否定しているわけではありません。
必要な時期に、必要な能力を持った人材を投入できる。
これは派遣という仕組みの大きなメリットです。
一方で、
長期的に会社の中核を担う人材を育てたいのであれば、
また別の考え方が必要になります。

今回ご紹介いただいた方については、
これまでの経験や現在の業務内容を考えると、
弊社が求めている「設備施工管理人材」とは、
少し方向性が違うと感じました。
「外国籍だから」ではありません。
「女性だから」でもありません。
経験年数に対して、現在任せられる仕事の範囲と、弊社が求めている役割が合っていない。
これが、今回の私の判断です。
人材には、それぞれ活躍できる場所があります。
弊社では難しくても、
別の会社で、その経験や能力を大きく活かせる可能性は十分にあると思います。
だからこそ、
採用とは「誰でもいいから採る」ことではなく、
会社と人材、お互いのミスマッチをなくすこと。
これが大切なのだと思います。
「人手不足だから採用する」のではなく、
「この人と一緒に未来をつくりたい」と思える人を採用する。
私は、これからもそこを大切にしていきたいと思います。


