超高層ビルには、スプリンクラー消火ポンプが
おおよそ10フロア前後ごとに配置されています。
1つの消火ポンプの送水能力は、上階へ行くにつれて不足するため、
途中で
再加圧を行う目的で「ブースターポンプ」が設置されています。

今回、
私の指揮下では初めての「ポンプによる水張り」作業でした。
そのため、
各ポンプ室に人員を配置して対応しました。
現実的な高層ビルの改修工事では、
最上階の消火ポンプを起動し、
その後 工事対象のアラーム弁操作へと移動します。
水張り完了後に、
上階から順に
消火ポンプを「現地操作盤」にて停止していきます。
防災設備の機能は、防災センターの防災盤で一元管理されています。
そのため、どのような信号が発報する可能性があるのかを
事前に把握し、防災センターの担当者へ伝達しておく必要があります。
今回発報したのは
「呼水槽の満水」表示でした。
消火ポンプの運転に伴い、
「水温上昇逃がし管」から吐出量の2~3%の水が分流されます。

この水は呼水槽へ戻されるため、
結果として呼水槽が満水となり、警報が発報します。
呼水槽の水は、オーバー対応管によって取り出され、
関節排水で、消火水槽に戻しています。
これだけの量の水が排水されます。
もし、ホッパーにウエスタオルなどあったりしたら
ポンプ室が水で大江荒れて水損事故になりかねない。
こういったこともあるので、
勝手のわからない建物は応援を呼びました。
呼水槽の満水警報自体は消火ポンプ運転時に起こり得る
正常な現象の一つです。

このほかにも、消火ポンプ室では
中間水槽の満水警報などが発報する場合があります。
構造の理解。
仕組みの理解。
各発報信号の理解。
これらを総合的に覚え、身に着けていきましょう。

