31mの高さを超えると、建物のグレードは一気に上がります。
この高さは、スプリンクラー消火設備も設置義務が発生する境界線でもある。
もちろん高さだけではなく、
建物の用途等によって防災設備の設置基準が決められています。
私の仕事は、「水系消火設備」に、特化しています。
・屋内消火栓
・連結送水管
・スプリンクラー消火設備
「火」を消すのは、
結局は、
「水」です。
部分的に、ガス消火設備もありますが特定の空間です。
とはいっても、
スプリンクラーは、絶対的ではない。
スプリンクラー消火設備は、
「延焼拡大の抑制」が、主であると考えています。
☆
例えば、50階のレストラン
厨房から火災が発生したと仮定します。
火気を使用する厨房のフードには、「フード消火」が設置されています。
まず、フード消火による初期消火。
火災感知器で、火災を感知します。
厨房の防火シャッター、防火戸が閉まります。
炎や熱が天井面に達し、スプリンクラーヘッドが機能します。
1個当たりのスプリンクラーヘッドから
1分間に80リットル以上の水が放水されます。
SPヘッド 8個が熱感知しヘッドが開放されれば、
640リットル/分の水が放水され続けます。
消火水槽の水(スプリンクラー消火設備単体として20分間の有効水量を確保)が
放出されつづける中で、
消防隊が到着し、
送水口にポンプ車の送水ホースを接続。
水槽の保有水にかかわらず外部から送水し
放水し続けることができます。
☆
火災発生空間を防火区画内に封じ込める。
排煙ファンが起動し、非常用避難階段で避難が行われる。
非常用エレベーターで、消防隊は火災フロアに駆け付け、
連結送水管を使用し、強力な放水活動を行える。
☆
最小限に火災を止めるように、火災対応モードに切り替わります。
亡くなられた方たちの、ご冥福をお祈りします。



