時給制度と能力給制度
時給制度は「拘束時間」と「対価」の交換ですが、能力給制度は「能力」と「報酬」の等価交換です。
2024年問題の影響
2024年4月から、働き方改革関連法が物流・建設業界にも適用されました。
実際の現場への影響は大きく、
• 物流面
・材料搬入車両の手配が難しくなった
・搬入車両の変更・キャンセル料金の発生
・料金UP
• 業界全体
・残業で稼ぎにくくなり、離職者が増加
・仕事量は減らないのに時間制限がかかり負荷増大
・土曜・祝日が休場となり、職人の稼ぎが減少
→ 職人業社も「月給制」を導入し、サラリーマン化
結果的に「時間規制」によって全体的に稼ぎが減った、というのが実感です。
建設業界のこれまでとこれから
かつて建設業界は「腕で稼ぐ」「やったらやった分だけ」という“稼げる”業界でした。
しかし今は「稼ぎにくい業種」に転換しつつあります。
例えば飲食店のアルバイトでも、
• 時給1300円 × 8時間 = 1日 10,400円
一方で建設現場の派遣社員は、未経験でも(企業間価格)
• 時給3000円 × 8時間 = 1日 24,000円
表面上の「時給」で見れば、確かに魅力的に映ります。
施工管理という仕事の実際
私の仕事は「施工管理」に該当します。
消防設備士の平均年収は一般的に400万〜600万円程度ですが、
弊社では未経験・新卒でも 350万円~、
現場代理人として独り立ちできれば 800万円 程度を目指せます。
もちろんこれは「年収想定イメージ」ですが、
弊社は同族経営ではない分、
利益を還元しやすく、
他社より10%以上は高い水準で支払えている自負があります。
給料は「額面」だけではない
多くの人は「お金が欲しい」と思います。
ですが重要なのは、
• 今の自分の給料は妥当か?
• 自分の市場価値はどれくらいか?
• 額面だけでなく待遇やスキルアップの機会はどうか?
時給の高さだけを追う働き方もありますが、
長期的に見れば「スキルが上がり、それによって昇給していく環境」で働く方が、
結果的に安定したキャリアを築けるのではないでしょうか。
もちろん、
個人の環境やライフスタイルによって最適解は異なります。
一概に
「これが正解」とは言えませんが、
選ぶ基準を持つことは大切だと思います。