仕事の帰り道にある、エスカレータの天井の機器配置です。

「スプリンクラーずれているよ!直して!!」

単純に直すといっても、結構大変です。

まず、点検口が近くにないので天井の開口を依頼します。
天井内のSPヘッドの固定金物を触って位置の修正。
化粧プレートで隠れるSPヘッド周りの穴で済めばよいですが、
化粧プレートでは隠れない場合は、
デッド周囲の天井ボードもやり直し。
そして、
塗装仕上げ。
自分の担当現場だと「胃が痛くなる」やつです。
なんでこういった現象が起きるのか。
1つは、人為的なミス(施工ミス)
そして、もう1つは、
施工管理、現場監督側の視点でみると、
「追いの違い」です。
これは、なにかというと
「基準の違い」です。
スプリンクラーヘッドは、通り芯(基準墨)から追います。

電気の照明取り付け時は、仕上げ(壁)から追います。
上記の地墨は、天井LGS開口のため。
この追い出しの違いが、こういったズレを生みます。
では、今回のエスカレータ上のズレ
一般的には照明のほうが パワーバランスが上位なので
すぐに!!
スプリンクラーが ”悪”となります。
でも、
ここに関しては、
スプリンクラーヘッドの位置が
”正” となるはずです。
なぜか?
エスカレータの中心上に、SPヘッドが配置されているからです。
これは、エスカレータの設置自体を
通り芯から寸法を追って設置しているからです。
つまり、SPヘッドと基準が同じ。
じゃーなんで、通り芯を基準に それぞれの工事が進んでいるのに
こういった現象が起きるのか?
これは、現場あるあるの1つでもある、
「基準が変わる」からです。
床や壁、柱に基準となる通り芯や、腰墨(FL+1000など)が
仕上げ物によって隠れてしまう。
仕上げ物から寸法を追うしかなくなるからです。
仕上げ物って、
多少の誤差が生まれます。
その誤差の積み重ねであったり、
壁のボードの厚みの変更であったり
いろいろな要素で変わってきます。
スプリンクラー施工のウィークポイントは、
天井LGSの段階で、SPヘッドを固定しなければいけないこと。

それとは違って、
照明は、仕上げってから 器具の取り付けができます。

SP担当者からの視点で考えると、
照明をつける時点で、SPヘッドは位置が決まっているので
今回のように数十ミリずれであれば
合わせてくれれば良いのにな!と思います。
現場あるあるで、
日常的に、照明の位置が一番優先され
スプリンクラーヘッドなどは追従する立場にあるので仕方ないですね。
照明は、明度分布と、デザイン性(意匠)が重要です。
SPヘッドは、防災設備なので
法規をみたせばOK.
位置は、照明に準ずる。
「郷に入っては郷に従え」
「ある土地や環境に入ったならば、
その土地や環境の風習や習慣に従うのが良い」
という意味のことわざです。
新しい場所でうまくやっていくためには、
その場所のルールややり方に合わせるのが
賢明であるという教訓を表しています.