所轄消防署に着工届・設置届の提出で行くときは、
「アポ」無しです。
書類の提出だけなので必要十分。
1点2点ほどの、確認程度であれば内容を伝えて
返事をもらえるか、
署内確認後に連絡をいただきます。
今回のように、協議内容がまとまってある場合は
事前予約をして所轄消防にうかがいます。
設計者や設備担当者が同行する場合もありますが、
物件によります。
消防協議を行う目的は、
・お施主様の意向を叶えるため。
こうしたい、あぁしたいがあり、特殊性があるとき。
特別な消火栓BOXの造作とかなどあります。
・迷うようなこと(グレー)を、ハッキリ決めてもらうこと。
・ダメもとで行って、そこから少し前方で落としどころを付けるため。
・ダメの確認と、念押し。やっぱりそうですよね。
私の仕事の強みは、
「狭く、とことん深いこと。」です。
設計さんのように幅広い知識を必要とされるのではなく、
スプリンクラー消火設備で消防協議に行く内容というのは、
所轄消防によって見解が分かれることがメインです。
今回は、
・プロジェクターのスクリーン裏の警戒(裏の空間として、微妙な奥行きがある。)
・1m×1.5mほどの収納空間のSPヘッドの配置で、
他設備があって、ヘッド周囲の離隔が取れない場合。
あからさまに狭いと周囲の離隔は問われませんが 微妙な空間なんです。
・上階の床スラブが天井となるスケルトンと、一般的な天井面の間の
「フトコロ」のような空間のスプリンクラーヘッドの配置。
一般的には床面の警戒でOKですが、形状からなんとも決めがたく要協議事案とした。
・屋内消火栓の警戒外に機械室を増設するので
補助散水栓増設警戒で良いか?の念のための確認。
etc......
大切なのは、
「協議を行った。」という既成事実を残すことです。
そして、
その協議の「切り口」
事象に対する論点を的確にとらえているか。
☆
5W1H
・いつ
・どこで
・誰が
・何を
・どうした
→
現場代理人としては、
※いくらで? という事もキーワードです。
協議するポイントを、どのように「切り出して」どう見せるか?
意識することで、準備すべき「資料」が浮かんできます。
そして、
「予定調和」
消防設備士としての感覚を研ぎ澄ませておくこと。
「センス」
消防官は、地方公務員の為
担当していただいた予防課の消防官も移動することがあり、
消防協議を積み重ねておくことで、
建物の消防完成検査の際に、行き違いがなくなります。
たまーーーーーーに
くつがえることがありますが、
プロセスは 大切です。