壁埋込用の消火栓BOXの取り付け。
壁下地から
「何ミリ出しで取付か?」

消火栓BOXは、埋め込み式で一般的なものだと
正面に現れてくる「フェイス」というものと、
ホース・バルブを格納する「裏BOX」から構成されます。
フェイスは、壁が仕上がった後に裏BOXに縫い合わせ、
建築の壁とのとりあいは
「かぶせ」になります。
壁と床の「幅木」もそうですが、
仕上げをきれいに行うには、「かぶせ」を多く用います。
「かぶせる」 → 「はさみこむ」
壁LGSの開口が終わり
消火栓の裏BOXを取付します。

高さと、左右の寄り、そして「出」が、取り付けに必要な要素です。

壁LGSに、ボードを貼ります。
ボード厚は、
6mm 9mm 9.5mm 12.5mm 21mmといった種類があります。
6mm.9mmmは、「ケイカル版」なので厨房などの天井で使うことが多いです。

壁に場合は、
9.5mm 12.5mm が一般的。
21mmは、耐火区画で使うことが多いので、
消火栓BOXの取り付ける壁には、それほど登場はしないです。
耐火区画壁に消火栓BOXを取り付けると、
「区画を形成できない」ので、
消火栓BOXの裏を回すように耐火区画壁は施工されます。
ただし、現場によっては、
区画壁に消火栓BOXを埋め込み、
裏BOXを、巻付け耐火材:マキベイで覆ったこともあります。

今回の取付壁は、
「12.5mm+12.5mm」の2枚貼り。
ここでポイントとなるのが、
1枚目 +α mm 出っ張らせて固定することです。
絶対NGなのは、
2枚目よりも裏BOXが出っ張ってしまうこと。
裏BOWに対して、フェイスで壁ボードを挟みこむ納まり。
裏BOXが出っ張っていると、
フェイスが壁ボードに密着できません。
逆に、
引っ込みすぎていると、
裏BOXに壁ボードをあてつけできないので
ボード開口が微妙になり、
ボード端部はとてももろいので 「良い」納まりにはなりません。
こういったことを、
「当たり前」と学習することもいいですが、
根本的理由を明確にすることで、
仕上げ材がボードであろうとも、
石であろうとも、
パネルであろうとも、
応用が利くようになります。



上の写真は、露出型のフェイス1っ体BOXを
壁埋込として取り付けました。
なぜか?
石張り仕上げの壁なので
壁と消火栓の境界部分が石との凹凸により
きれいに仕上げられないので
「コーキング」仕上げをするためです。
石貼り仕上げ壁だと、数ミリの調整が発生します。
目地合わせなど。
固定方法と、寸法の追い出し基準
イレギュラーなことが多いので
技術力・知識が物を言います。