千住スプリンクラー製の「感熱開放継手」を使用しています。
改めて設置条件を確認したところ、
これまであいまいに認識していた点が取扱説明書に明記されていることに気づきました。
https://www.senjusp.com/automatic-sprinkler-head/nkt3?hsLang=ja
ここ数年、
露出天井部分の施工ではこの機器の使用が**必須(マスト)**となっています。
消防検査の際にも(消防官から)「有効に放水されること」が求められるため、
露出天井の空間は、
この機器を使用せずに施工を行うのは難しい状況です。
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昔の泡消火設備を振り返って
私が入社したころの泡消火設備の配管は、
「感熱ヘッド」と「フォームヘッド」に分かれており、
「一斉開放弁」を設けてエリアを区分していました。
感熱部(感知ヘッド)は不燃材から300mm以内に設置し、
天井に吊られている障害物を避けて、
消火薬剤を放水するフォームヘッドは立下げて配置していました。
当時は、感熱ヘッドの配置条件が明確に
**「明記」されておらず**、
消防協議を行いながら決定していた記憶があります。
物件によっては「火災感知器の設置基準」に準じて配置したり、
梁成450mm、600mm、1mなどを基準としたりと、
明確な統一基準が存在しなかったため、感知ヘッドの配置には
毎回悩まされました。
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取扱説明書を読み直す意義

施工時のポイントが丁寧にまとめられており、
非常に重要な内容です。
今までにも、何度か目を通していたつもりでしたが、
改めて見直すことで新たな発見がありました。
ここ数年で改訂された可能性もありますが、
改めて確認することの大切さを実感しました。

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おわりに
現場では経験がものを言う部分も多いですが、
最新の取扱説明書を丁寧に読み直すことで得られる気づきは
非常に大きいと感じます。

「明記されていること」を正しく理解し、
確実な施工につなげていくことが、
私たちの責務だと改めて思いました。


