先日設置した消火栓BOXの配管接続を行います。
配管の施工方法によってはフランジは不要でしたが、
工程の流れのなかで 必要な箇所が出てきました。
フランジの使用が多用される箇所としては、
アラーム弁周りや消火ポンプ周りなどがあります。
また、
メンテナンス時に配管の脱着が発生する部分にはフランジを使用します。
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フランジの構成
使用した構成は以下のとおりです。
• 合フランジ
• パッキン
• ボルトナット
今回使用したのは、SGP(白ガス管)用の接続部材で、25A 10K仕様のものです。
見た目以上にずっしりと重い部材です。
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材料拾いと発注の考え方
現場担当者は、図面から必要な継手を拾い出し、発注を行います。
どの材料屋さん経由で納品するかによって、同じ品物でも金額が変わるのが現実です。
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スーパーの売り場に似ている
少し話がそれますが、この仕入れの感覚はスーパーにも似ています。
野菜コーナーに「ドレッシング」が並んでいることがありますよね。
この場合、野菜は利益を薄く設定し、ドレッシングで利益を取っているケースが多いです。
一方で、ドレッシング専用コーナーに行くと、同じ商品でも価格が違ったり、別の割安品が並んでいたりします。
材料の仕入れも同じで、「どこで・どう買うか」を意識するだけでコストが変わります。
私は納品時の受け取りまでイメージしながら発注するようにしています。
手間と時間をどこにかけるかは、非常に大切なポイントです。
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合フランジ・パッキン・ボルトナットの注意点
合フランジ
• タッチ面にサビや傷がないかを必ず確認します。

パッキン
• 10K/20K兼用タイプを使用。厚みは3mm。
• たった3mmですが、消火ポンプ室の配管作図時やバイパス配管の作図では、この差が意外と大きく影響します。


ボルトナット
• フランジの規格に合わせて選定が必要です。
• 機器周りのようにフランジ使用箇所が多い場合は、事前にボルト発注一覧表を作成しておくとミスを防げます。
• ネジ山の出具合、サイズ、本数など、選定できる知識が重要です。


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まとめ
配管工事では、「理解しているつもり」がミスを起こします。。
機器図などの資料から部材の特性や寸法を正確に読み取れる能力、把握できること。
その積み重ねが、確実で効率的な施工につながります。


