耐火被覆施工後の配管状況です。




耐火被覆の目的は、「鉄骨」の耐火仕様化です。
鉄骨が火災の熱によって 躯体としての強度を保てなくなるので
耐火被覆の吹付によって「耐火」性能を有するようにすること。
耐火被覆屋さんの仕事を知ることは、
先行配管の検討に必要な知識です。
耐火被覆作業にとってNGなこと?
品質の確保ができないので○○な配管は、吹付後に施工するように!
つまり、施工してはダメ!!
○○な配管とは??
耐火被覆の吹付自体は、「吹き付けるだけ」なので、
高所作業車などを使って対象となる鉄骨に
適切な距離までちかづけること。
そして、もう一の作業、
吹きつけた耐火被覆を、コテなどで押さえつける。
この押さえつけるという作業が、ポイントです。
耐火被覆吹付とは、別の耐火方法としては、
「セラタイカ」
「マキベエ」などがあります。
目的は、鉄骨の耐火なので、消火配管屋としては、
「セラタイカ吹付」が一番良いです。
→ なぜか?
吹付だけだからです。
おさえる作業がないので、消火配管の先行の有無は関係ない。
耐火被覆、セラタイカ、マキベエの ”何”で行うかは、建物の設計・仕様によります。
☆
耐火被覆は、鉄骨への吹付なので
梁~梁の間の養生は、不必要に思いますが、
全部配管の養生を条件に、「先行配管」OKとなることがあるので
その条件をのんでも「先行」すべきです。
吊り全ねじも養生しています。

耐火被覆の吹付が終わると、
一気に、空調工事、衛生工事が入ってきます。
もちろん、内装工事 スラブTO壁の施工もです。
私たちは、吹付後すぐに養生の撤去に入ります。
そして、吹付後の残配管の施工。

空調工事は、「空調機」を
真っ先に吊り込みに来ます。
なので、空調機の上部の配管は、なるべく避ける。
かといって、
全部を避けて通すこともできないので、
空調機が先につられても配管できるように、上部に継手は設けない。

施工図を描くということは、
単に、
空間的に納まっている配管図を描くのではなく、
施工時のイメージさえも想定して書いています。

この現場は、残念ながら、、、、


工程管理における負荷配分。
負荷配分(山積み・山崩し)をしっかり行うことで、
品質と、施工性、安全にもつながると思うんですねどね。