鉄骨建て方から、
床スラブデッキ敷き込み、
スラブ配筋、
コンクリート打設
スラブコンクリートの養生期間が過ぎるのを待って、
次のフェーズに移ります。
「耐火被覆吹付」
耐火被覆が終わると
設備工事・内装工事に移るのですが、
一気に、
人、資材、足場・仮設材が増えて作業効率が格段に落ちます。
建築躯体業者から内装工事へ、
設備業者の作業・工事の境界になる段階。
私が入社したころからずっと同じことを繰り返していますが、
「吹付作業が遅れる!!!」
建築平面詳細図が、
未承認であったり、
壁の位置変更があったり、
施工業者の乗り込みのずれ込みであったり
いつものことです。
すごくもったいないんです。
「時がとまったまま 日々 経過していく」

それを見越して、消火配管は先行する!!
というのが、セオリーです。
吹付業者からしたら 手間が増えるので配管など何もない状況で
吹付をするのが良いでしょうが、

いつもこの境界線の取り合いで押し問答があります。
☆
検討段階で 耐火被覆より先行するために配管ルートさえも変えます。

吹付作業の邪魔にならないように
梁をまいてスラブべたべたに配管をしていく。
わざわざ「先行配管するために?」とも思いますが、
共用部は別として、
専有部は、スラブべたべたに配管をしておくことで、
空調のダクト施工とも絡まなくなるので
利点も少しあります。
振れ止め鋼材も少しですが小さくできたり。

現実的に、耐火被覆の施工が困難、不可能である箇所は
配管のばらしをしておく必要があるので
ルート変更でやり過ごせるところは
ルートの変更をしちゃいます。
配管のジョイント位置も外す可能性がある箇所には
仕込みをしておきます。

消火配管はなぜ「先行」することが 多くの場合OKなのか?
梁スリーブ貫通レベルだからです。

一番上の高さの配管であるので、吹付作業の障害にはなりにくい。
配管の養生と、養生材の撤去の手間は発生しますが
費用対効果は、大きいです。



