今日は、厨房の天井総合図を進めています。
厨房におけるSPヘッドの配置が難しいのは、
ヘッド周囲の離隔(ヘッド周囲300mm、ヘッド下部450mm)の確保が
法規で決められているからです。
上記の離隔自体は、共通事項なので厨房に限らず遵守しますが、
厨房内は、
狭く、厨房機器で埋め尽くされています。
そして、
通路に照明や空調の吹き出しなども配置されるため
「有効に放水される」ようにSPヘッドを配置すること。
これは、とても難儀です!!
今回の物件は、新築当時から
「感熱開放継手」によるフード下への立ち下げはしていないようなので、
天井埋込型のSPヘッドのみで配置を進めます。
厨房機器の「配置図」を参照します。

そこから
「機器リスト」をみて、機器の高さを確認します。

吊り戸棚も要注意です。

次に、
フードを確認します。
フード等用簡易自動消火装置の有無の確認!
→ フード消火のことです。

フード消火がつく場合は、そのフード下はSPヘッドの警戒は不要です。
問題となるのは、
湯気などの対応でフードを付ける場合、フード消火が無い場合です。
厄介ですよ!!
フードの立ち下げる高さも気になります。
以上が、対 機器用の注意点です。

次に、
天井につける照明や、空調機、吹き出しについて。
天井から 凸出っ張ってくるヤツが多いです。
まず照明 出っ張り注意
感知器も露出型多い
空調の吹き出しは、方向を変えたりできるようにしているため
戦車の砲台のようなイメージに見えてきます。
狭い通路上に配置される、電気空調関係をよけながら
乱立するビルのようにそびえる
高さのある冷蔵庫などの厨房機器をかいくぐり
有効に消火できるようにSPヘッドを配置すること。
天井の仕上げ面も、
「ケイカル板」+「塗装」
目地が出てきたり、
もし 消防指摘でSPヘッドの移設や、増設が
発生すると 大変
やり直し工事のダメージが大きいです。
不安、不安、不安、、、、、、、、
資料を読み込んでいく
何回も何回も
空間の把握
ここしかないという1点
その1点1点を決めていく。
「不安」が
「自信」になり、
「確信」に変える。
そこまで練り込んでいく。
感性を研ぎ澄ませて 生きましょう!