ある日、久しぶりにサブコンの若者からTELが来ました。
「岩崎さん!すぐ来れますか?」
現場近くに居合わせたので、急行しました。
築20年ほどでしょうか、ポンプ室に到着し

「フレキが持ちこたえてくれてよかったですね!!」
補助加圧ポンプの25Aの配管が折れて
水が噴き出したようですが、緊急排水はされた後でした。
復旧工事を依頼されましたので 対応です。
まず、
原因の考察
ポンプ上部に角ダクトがあり、
ポンプデリべリの最重要架台が無い。
これでは、ポンプ起動した瞬間の上向きの力を
抑え込むことができない。
次に、
配管の接続をハウジングで施工している。
ハウ人グ接続自体は良いのですが、
この接続では、回転する力がかかると抑えが効かない。
つまり、
ポンプ起動→上向きの衝撃→フレキによるベクトルのズレ
→衝撃の力が回転するように逃げた。
→ハウジングの接続は、回転を抑えることはない。
では、どうするのか?
ポンプデリベリにしっかりと架台を取る。
この時、既存のゲートバルブでは全長が大きいので、
「バタフライバルブ」に変更しました。

「X,Y,Z]と3軸の力を抑え込めるような「架台」を作成します。
俗に言う、「首根っこを押さえる!!」です。
デリべりの先1つ目の曲がり

ここのハウジングの使い方がダメです。
こうする。

溶接エルボで、回転を抑えるように固定です。
「モーメント」を意識して、
効果的に架台の配置をする。


この経験を境界として、
架台(振れ止め)に対する意識が変わりました。
それと、
ハウジングのメリットデメリットです。
適材適所で、ハウジングとフランジを使い分けます。
溶接接続と、ネジ接続。