消火栓BOXは、埋込型と露出型に分かれます。


それぞれ施工性の違いはあります。
露出型の最大の良い点は、
配管も露出しているので、
漏水確認が容易であることが1つあります。
埋込型だと、配管が壁の中なので
基本的に封じ込められてしまう状態です。
水圧試験のタイミングがネックです。
現場によって、
消火栓裏BOXに点検用に開口を設ける場合もあるが、
費用の面からもあまり採用しません。
露出型BOXの注意ポイントは、
① 固定方法の考慮
② 塗装色・納期などの決定事項
③ 設置空間の天井・壁・床の仕上げとの関係
消火栓BXは、単なるホース・バルブの「格納箱」でしかないです。

箱に、
表示灯や、非常用コンセント、非常電話、 消火器と
付加されていきます。
箱 = ゴール なので、そこへのアプローチを考えます。
まず、
① 固定方法
BOXの固定を、下面でとるか、背面でとるか。
側面でとるか。
仕上げの状況と、設置場所によります。
一番 施工性が良いのは、躯体(コンクリート)です。

② 決定事項
・本体の塗装色
取付のタイミングが建築の仕上げ待ちになることもあるので
取付は、工期後半という事が多いですが
意匠担当者などは、
上記の認識のままであることが多く
結局 制作納期もかかるのでギリギリにやっと色の検討に入るので
いつも 納期間に合うのかひやひやします。
なので、早期決定を主張すること。
③ 設置個所の仕上げ工事の確認
天井ボードはあるか? → 貫通が発生する。
天井仕上げを待つのか、先に配管を決めてしまうのか。

立ち下げ配管の支持、固定をどうするか?
壁の仕上げは何か?仕上げ前に取付できるか?
床との取り合いはどうか?長尺シート、塗床なのか?

仕上げ工事とのカラミを無くしたい。

床の仕上げというのは、最後の最後になることが多く、
待っていると ずっと待ちぼうけです。
どうしたら、仕上げ工事と縁をきり
先に施工できるか?
明確なポイントを押さえながら打ち合わせ・工事を
進めましょう。

上の写真、
カーキーは下地材です。
グレーが仕上げ
消火栓のBOXの下だけ 先に塗りました。
「スプラトゥーン」みたいに塗りがすきな
設備担当の女性がいて
主張しまくっていたら、
先に その女性が自ら塗ってくれました。