新築を施工した物件に関して、電話が来ました。
「ポンプの単体試験で、流量試験管の流量計に不具合がある。」
定格流量 2400L/min

連結送水管のブースターポンプ

原因は、すぐに浮かびました。
水系消火設備は、構造がシンプルです。
消火ポンプと、中間水槽(3t)で
「ぐるぐる運転」をします。
水槽→ ストレーナー →(減圧弁)→消火ポンプ→ 水槽へ戻し
このサイクルの中に原因があります。
機器の前にストレーナーを配置するのは、
機器の保護を目的としています。
ブースターポンプには、ポンプの故障の可能性も考慮し
プースターポンプのサクション側には、
「バイパス」を設けるように 定められています。

このバイパスにおいて、
機器(減圧弁)の吸込み側にストレーナーを設置するのですが、
所轄消防の指導により、
消火ポンプにたいして、
ストレーナーが機能するように指導を受けました。
つまり、
水槽→ポンプとする場合、
一般的には、
ストレーナーは設けません。
今回はそういった指導もあり、
バイパスの分岐 手前にストレーナーを設置しました。
☆
本題に戻ります。
流量試験管の流量が、
仕切弁を「開」にしていくと、
締切り運転から、流量を逃がしていきます。
バルブを開けていくと
流量が上がらなくなります。
これが、今回の問題点です。
吐出量が少ない = 吸込み量が足りない。
ストレーナーを介しているので
原因の特定に至ります。
~ 必要なもの ~
工具類 ※ 具体的になにか? サイズはどうか?
養生材
パッキンなどの消耗材
塗料などの補修材

「知行合一」
「知と行は表裏一体をなすこと。

私の仕事は、
自己満足的な「図面を描く」ことでもない。
常に、向上し続ける。
時代にも、柔軟に適合していく。
実践の中で学んだことも、図面に還元しています。
メンテナンス性
ストレーナーの蓋が張り付ていたので
外すのが少し手間取りました。
開けてみると!!

目詰まりしています。

これが原因ですね。

メッシュは、再利用できますが、
今回は新しいメッシュと交換して復旧です。
メガネレンチをかけたところの
錆止め補修をして完了。

パッキンは、損傷はなかったが新品と交換です。
乾けば、色は元通りになじみます。
