現役タンク周りの配管の、「やぐら」

今回は、配管の吊りも想定して「やぐら」に穴をあけて

鋼材を制作しておきました。

ん?????

なんか違和感を感じて、目が留まりました。

なんでここに「穴」をあけたのだろうか??

事務所に戻って図面を見ると、

鋼材を左右逆につけてしまっています。

こういったミスがないように、

基本的にシンメトリーに図面も書くようにしていますが、

ここは、故意に穴の配置を変えています。

明日、施工済みで残念ですが、手直しをお願いすることに決めました。

不要な穴が残ってしまうのが「かっこよくない」

こだわりです。

ポンプ室なので、ここは妥協すべきではないと

直で心に刺さります。

ポンプ室は、機器が多いのでフランジを多用します。

毎回のテーマですが、

「ボルト」がピッタリいかないです。

JIS規格で決まっている、「合フランジ」どうしであれば、

ボルトも規格が一覧であるので容易に選定可能です。

あとは、気持ちもっと頭を出したいとか、

ワッシャーを入れたいとかで調整する程度です。

それが、

「機器」が介入してくると変化してしまします。

そもそも私の仕事では、

1物件に、消火ポンプ室は、1箇所~多くても4カ所です。

つまり、たまにの仕事です。

ボルトの選定のスキルがUPしにくいのと、

そこに労力をかけても効果が薄いので

毎回ボルトの選定に難儀します。

難儀したので 今回は

さらに1歩踏み込んでみました。

まず前提として、「3山」はボルトのネジを出さないとNGです。

短いのはNG.

私は、想定プラス 程度5~10mm長くします。

これです。

機器は、たくさんあるので付属品で着いてきた金色のボルトで

仮対応。

フランジの穴も、8個のうち

4本ボルトも入れておけばも配管は進みます。

ボルトは発注して、仕上げる。

床との縁切り。

壁が、コンクリート躯体である利点を生かします。

床は、防塵塗装、塗床などが仕上げとなり、

仕上げとからまないことはメリットになることが多いです。

また、床からの支持「門型架台」だと、高さが関係してくるので

勾配があったり、事前に採寸が必要であったり、調整のしにくさでいうと

ちょっと行けてないことが多いです。

門架台の最大のメリットは、

「荷重を垂直に受け止め、支持できること」です。

今回は、使い分けをしています。

壁から支持を取る場合は、

「ブレス」をいれてみたり補強しています。

小さい事の1つ1つが、

世界観を演出してくれると思います。

私が、入社したころからお世話になっている職人さんが、

ポンプ室をやり始めました。

「やっぱり 岩崎が書いてる図面だね。」

原液タンクのやぐら下の配管をしながらそう言ってくれました。

オリオン(高さ600mm)1つで届く高さ。

ねじ込みに力が入りやすい取り回し。

コンパクトであるが、

吊りしろや、

パイプレンチかける余長の確保。

そして、

何よりもやぐらがあることで進む

最大効率の配管の施工性。

SGP 65A ねじ込み配管

これは、私には連続してできません。

できても1カ所程度です。

「魂を込めてねじ込んでいく。」

そんな現場の「大変さ」を知ること。

暑さ寒さ

配管の重さ。

施工中の現場の狭さや、暗さ。

アンカーの粉塵や、音。

知ること。

感じること。

そして、私は図面に向き合っています。

この仕事は、

最初からここを目指してくる人間はまれだと思います。

「魅力がないから」

「知られていないから」

「大変だから」

マイナス面もすごく多いです。

でも、

突き抜けるだけのプラス要素もあります。

15年前の私がくすぶっていたように、

「ベクトル」の大きい人、

賭けてみようっていう気持ちがある人間は

きっかけさえあれば

未来は変えられると思います。

僕に会ってみることが

その「キッカケ」になれたらと思っています。

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